阪神・佐藤輝 “予言通り”逆転V二塁打! 前夜ノーヒットも「輝が打ってくれる」矢野監督の期待に応えた

[ 2022年6月19日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4ー1DeNA ( 2022年6月18日    甲子園 )

<神・D>初回、佐藤輝は2点適時二塁打を放つ(投手・浜口)(撮影・平嶋 理子)
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 矢野監督の予言が的中した。1点劣勢の初回1死一、三塁。阪神・佐藤輝が決勝打となる、逆転の2点二塁打をかっ飛ばした。

 「良い流れで回ってきた打席だったので、積極的に打ちにいこうと思っていました。先制点を取られたあとすぐに逆転することができてよかった」

 中野の四球、近本の左前打で築いた好機。2球目、肩口から入ってきた甘いスライダーを一振りで仕留めた。文字通り、左中間を切り裂いた強烈な打球に、聖地のボルテージは一気に上昇した。

 打線がつながり9安打7得点した前夜の試合は4打数無安打。試合後に、矢野監督からは「(佐藤)輝が打っていないので、明日(18日)は輝が打ってくれると思います」と、期待値込みで活躍を予告された。意気に感じ、応えなければ4番じゃない。第1打席でいきなり快音を響かせたことに、指揮官から「輝にとってもチームにとっても大きなヒットやった」と称えられた。

 同学年の快挙にも刺激を受けた。この日、オリックス・山本が西武戦でノーヒットノーランを達成。試合後の取材で結果を伝え聞いた佐藤輝は「マジっすか!へぇー。すげぇ!」と興奮した。11日の交流戦で対戦したばかり。3打席凡退の末に適時三塁打を放ったが、投球の凄みはまだ両手に残る。「ノーヒットノーランをしても驚かないぐらい凄い投手。でも、実際やることは凄く難しいことだと思うので、おめでとう」と祝福した。

 19日は父の日。昨年の巨人戦では本塁打を放ち、父・博信さんを喜ばせた。「世の中の父親に、お父さんにいいところを見せられるように頑張ります!」。前夜とは一転し、力強く活躍を予言。日頃の感謝を、バットにぶつける。(石崎 祥平)

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