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「カープがこんな面白いことを…と思ってもらいたい」 広島が「女子中学野球」を全力応援 新展開続々

[ 2022年6月19日 07:30 ]

広島県女子中学生軟式野球選抜チーム「オール広島ガールズ」のセレクションを行う(手前右から)球団OBの桑原樹氏と浅井樹氏(球団提供)
Photo By 提供写真

 広島が球団独自のスタイルで女子野球振興に向けて奔走している。たとえば阪神や西武は、公認の女子野球チームを保有して活性化に貢献。一方のカープは、県内全体の女子野球熱を高めることに焦点を置き、地域活性化を掲げながら課題解決に取り組んでいる。

 女子野球には「中学の壁」があると言われている。現在、広島県内で野球チームに所属している女子小学生は約100人。彼女らの大半が中学進学と同時に野球を辞めると言う。女子中学生限定のチームは県内に2つのみと野球を続けたい女子中学生の受け皿が不足しているのが現状だ。

 そこで昨年から「好きじゃけん女子野球 広島県!」を掲げる球団は、女子チーム創設も案の一つとして検討。すでに地域に根付いているクラブへの影響などを考慮してクラブチームの保有は白紙に終わったものの、球団主催で野球教室を開催するなど積極的に女子野球を支えている。

 今年から新たな活動にも着手。広島県女子中学生軟式野球選抜チーム「オール広島ガールズ」の監督に浅井樹氏、ヘッドコーチには桑原樹氏と球団OBの就任が決まった。これにより球団が注目してきた「女子中学生」のカテゴリーに、より深く関わることができるようになった。

 球団の野球振興グループに所属する三雲曉さんは「選抜に入ることができれば、よりよい思いができる魅力あるチームにしたい。いま小学生で野球をやっている子たちにも“カープがこんな面白いチームをサポートしているから、私もそこに入ってプレーしたい”と思ってもらえるようにしたい」と今後の展望を思い描いている。選抜チームでは、球団OBとの交流だけでなく、マツダスタジアムで練習できるなど選手へのメリットは数多くある。選抜チームの発展が県内の女子野球振興につながるように球団は策を練っている。

 選抜チームは8月に開催される第7回全日本中学女子軟式野球大会に向けて動き始めた。今年の選抜チームのセレクションに参加したのは26人。大半が女子チームからの参加者で、男子チームに交じってプレーしている女子選手の参加は限定的だった。三雲さんは「まずは選抜チームの認知度を上げることが目標。来年はセレクションに40~50人ほど参加してもらえれば嬉しい」と見据えている。昨年の全国大会は初戦敗退。選抜チームの認知度を上げて戦力を高めることで、勝つ喜びを知ってもらうことも重要な役割の一つだ。

 球団が「好きじゃけん女子野球 広島県!」掲げて今年で2年目。地域に密着しながら、野球の楽しさを広められる方法を考え続けている。(記者コラム・河合 洋介)

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