巨人・原監督が「得失点差」にこだわる理由

[ 2022年6月19日 07:45 ]

14日の練習で円陣でナインに話をする原監督
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 得失点差。プロ野球のチーム成績で、あまり意識してチェックした記憶はなかった。その数字に、巨人・原辰徳監督が強くこだわっている。

 交流戦を終えた時点で250得点に対し、失点は272。チームの順位は2位だが、リーグで得失点差がマイナスなのは5位・DeNA(マイナス45)と6位・中日(マイナス48)と3チームだ。「こんなシーズン初めて。得失点差がマイナスっていうのは本当にない。マイナス22で貯金5というのは凄いこと」と話すように、不思議なシーズンになっている。

 今年は経験の浅い投手を積極的に起用している。プロ初勝利を挙げた投手はドラフト3位・赤星ら6投手もいる。「育てる中で選手も含めて、そこは我慢。(貯金は)みんなの頑張り。接戦をものにしているというね。でも、失点の多さは訂正していかないと。それがやっぱり、チーム力が上がるということ」と、まずは得失点差をプラスに持っていくことを掲げた。

 12日までの交流戦を終え、リーグ戦が再開となった17日の中日戦の試合前。「いかにベンチが苦しんでいるかだよ。得点が勝ったら取材するようにしようか。それまでは俺のはやめにしようか」と冗談交じりに話していたが、それほど、この数字にこだわっているのだろう。失点をいかに減らし、勝ちを拾っていけるか。2年ぶりのリーグ優勝を狙うチームにとって「得失点差」がキーワードになるかもしれない。(記者コラム・川島 毅洋)

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2022年6月19日のニュース