巨人・菅野 69日ぶり“スガコバ”バッテリーは「ピンチでも力強かった」 ソフトB打線を8回零封6勝目

[ 2022年6月2日 21:20 ]

交流戦   巨人3―0ソフトバンク ( 2022年6月2日    東京D )

<巨・ソ>試合後、捕手・小林(左)と笑顔を見せる菅野 (撮影・白鳥 佳樹)
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 巨人のエース、菅野智之投手(32)がソフトバンク戦(東京D)に先発登板。球界屈指の強力打線を8回5安打無失点に抑え、両リーグ単独トップとなる今季6勝目(4敗)を挙げた。

 原辰徳監督(63)が「最強バッテリー」と呼ぶ盟友の小林誠司捕手(32)と3月25日の開幕戦(対中日、東京D)以来69日ぶりに先発バッテリーを組んでマウンドへ。初回に丸の先頭打者アーチで早々に援護をもらうと、直後の2回を3人でピシャリと抑えた。1―0で迎えた3回には2死から三森、牧原大に連打されて一、二塁のピンチを招いたが、すかさずマウンドへ向かった小林がひと声かけた後、背中をポンと叩いて激励。前夜3打点の柳田を三ゴロに仕留めて得点を許さなかった。

 その後も順調にイニングを重ね、6回に1死から柳田を四球で歩かせるも4番・グラシアルを遊ゴロ併殺打。7回も1死から柳町に四球を与えて3回以来となる二塁進塁を許したが、得点は許さなかった。結局、強打のソフトバンク打線に三塁すら踏ませず。8回までに123球を投げたため最終回のマウンドは大勢に譲って昨年4月16日のDeNA戦(横浜)以来412日ぶりとなる完封こそ逃したものの、見事な鷹退治だった。

 連敗ストッパーとして試合後、お立ち台に上がった菅野は「そんなに長い連敗ではなかったので、そんなに気負うことなくしっかり自分の仕事を全うしようという気持ちで投げました」と振り返り、首を振ることなく抜群の呼吸を見せた小林とのバッテリーについては「まぁ、何百回も組んでいるので、はい。特に話し合いすることもなく自然の流れでいいリードをしてくれたと思います」と熱い絆を口にした。「ジェスチャーでもすごく引っ張ってくれたと思うので、自分自身も自信持って投げることができましたし、ピンチでも力強かったです」と小林に感謝する菅野。「本当にきょうの勝ちっていうのは自分にとっても大きいですし、うれしいです」と思いをにじませた。

 菅野は右肘違和感から復帰2戦目となった5月19日の広島戦(東京D)で昨年4月23日の広島戦(東京D)以来391日ぶりとなる完投勝利こそ逃したものの今季最長の9回1死まで投げ、5安打1失点と好投してリーグトップタイの今季5勝目。前回登板した5月26日のオリックス戦(東京D)は初回に先制を許すも6回7安打3失点と粘ったが、打線の援護なく今季4敗目を喫していた。

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2022年6月2日のニュース