JR九州 第1代表王手 ルーキー山脇、9回2死満塁で代打サヨナラ打

[ 2022年6月2日 06:00 ]

スポニチ後援第93回都市対抗野球九州地区予選第4日   JR九州2ー1西部ガス ( 2022年6月1日    リブワーク藤崎台ほか )

<JR九州・西部ガス>9回に代打サヨナラ打のJR九州、山脇(右)はナインから祝福の嵐
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 ルーキーパワーで決勝進出。第1代表決定トーナメント準決勝が行われ、JR九州(北九州市)は同点の9回に新人、山脇彰太(22=上武大)が代打サヨナラ打を決め西部ガス(福岡市)を2―1で下した。Honda熊本(大津町)も新人右腕、高橋聖人(まさと、22=明大)が6回を無失点に抑え、ビッグ開発ベースボールクラブ(那覇市)を6―1で退けた。Honda熊本とJR九州は3日、第1代表の座を懸けて対戦する。 

 タイブレーク寸前の9回裏2死満塁。代打に立ったJR九州のルーキーは強心臓だった。「西部ガスの(エース)村田さんに苦手なイメージはない。前にもヒットを打ったし、監督にもアピールしていた」。右サイドスローの村田に対して山脇は左打ちの利点もある。3月のJABA福岡連盟会長杯決勝で村田から中前打も決めている。前々日の練習で野中憲二監督に自らアピール。指揮官が「村田が(救援で)出てきたら出そうと決めていた」と大事な場面を託したのは、そんな背景もあったのだ。

 山脇は有言実行。フルカウントから直球をセンター前にはじき返した。2―1のサヨナラ勝ち。昨年の準決勝で西部ガスに2―7で敗れ、第2代表決定戦でも0―1で連敗した雪辱を新人が果たした。(中島 泉)

 《Honda熊本 貫禄示し決勝へ》昨年本大会準Vの貫禄を示し決勝進出を決めた。先発した新人右腕・高橋は「緊張しました。変化球の制球難で苦しかったが目の前の打者に集中して投げた」。3四球を与えてピンチをつくったが8回を1安打に抑え三塁を踏ませなかった。「高橋がしっかり守りのリズムをつくってくれた」と渡辺正健監督も称賛。チームは7年連続16回目の本大会出場まであと1勝に迫った。

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2022年6月2日のニュース