ロッテ・朗希 松川と“完全コンビ”で江夏の9連続Kに挑む 球宴ファン投票中間発表W1位

[ 2022年6月2日 05:30 ]

バットを手に笑顔の佐々木朗(撮影・尾崎 有希)
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 新たな伝説をつくる――。「マイナビオールスターゲーム2022」(7月26日=ペイペイドーム、同27日=坊っちゃんスタジアム)のファン投票の第1回中間発表が1日に行われ、ロッテ・佐々木朗希投手(20)がパ・リーグ先発投手部門でトップに立った。ロッテ・松川虎生捕手(18)も捕手部門の1位で、「完全試合バッテリー」による71年に江夏豊(阪神)がつくった9連続奪三振の伝説再現への挑戦権獲得に期待がかかる。

 51年の時を超え、夢の舞台で新たな伝説が生まれるかもしれない。ターゲットは球宴記録の9者連続奪三振。71年に全パを相手に江夏豊―田淵幸一の阪神バッテリーが成し遂げた伝説の記録に、ともに球宴初出場となる合わせて38歳の若きバッテリーが挑戦する可能性が出てきた。

 佐々木朗が第1回中間発表で3万6896票を集め、1万6302票で2位のオリックス・山本に2万票以上の差をつけ、パ先発投手部門のトップに立った。ここまでリーグトップタイの5勝、同2位の防御率1・33。捕手トップは松川で、佐々木朗より多い3万8333票だった。

 4月10日オリックス戦。佐々木朗は松川とのコンビで史上16人目の完全試合を達成。同戦では13打者連続奪三振の「世界記録」もつくった。71年の江夏―田淵のように、同一チームのバッテリーならあうんの呼吸が追い風になる。

 佐々木朗が1位で選出されれば第1戦先発が有力。舞台はペイペイドームで、5月20日に自己最速の直球平均球速161・1キロを計測するなどマウンドも好相性だ。加えて球宴は最大3イニングで、出力全開で投げることが可能。佐々木朗は13者連続三振の記録を樹立した際に「完全にアウトになってくれる。確実にアウトに取れるところがいいのかな。でも3球以上かかっちゃうので」と話したが、短いイニングであれば球数への懸念もなくなる。

 期待される気心知れた20歳と18歳のバッテリーの球宴選出。新たな伝説へ、ファンの後押しを受ける。

 《松川選出なら高卒新人捕手初》球宴ファン投票第1回中間発表で、パの先発投手部門で佐々木朗(ロ)が1位。このまま選出されればロッテでは01年の黒木知宏以来21年ぶりとなる。また、捕手部門トップは高卒新人の松川。新人捕手のファン投票選出は大卒の69年田淵幸一(神)、07年嶋(楽)の2人のみ。松川が選出されれば高卒初となる。なお、最近の高卒新人では13年に大谷(日)が外野手部門3位で選出。ちなみにロッテのバッテリーの同時ファン投票選出は、第1回の51年荒巻淳―土井垣武、56年荒巻淳―佃明忠以来66年ぶり3組目となるが実現するか。

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