ソフトB・柳田でパ最速5500勝!5連勝導くダメ押し打 観戦の王会長「いずれは巨人抜こう」

[ 2022年6月2日 05:00 ]

交流戦   ソフトバンク6-3巨人 ( 2022年6月1日    東京D )

<巨・ソ>5回、走者一掃の適時二塁打を放ち、塁上でガッツポーズする柳田(撮影・久冨木 修)      
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 ソフトバンクは1日、柳田悠岐外野手(33)の走者一掃3点打などで巨人に6―3で快勝した。チーム創設85年目、この白星で巨人に次ぐ2球団目の通算5500勝に到達した。先発の東浜巨投手(31)は7回3失点でリーグトップに並ぶ5勝目を挙げた。チームは5連勝で貯金を今季最多の12とし、首位をガッチリ守った。

 1938年のチーム発足から85年目。ソフトバンクが巨人に次いで球団通算5500勝に到達した。

 パ・リーグで最も早く節目の白星を手にした藤本監督は「歴代の監督、OBが積み重ねたもの。この時期に監督をしていることに喜びは感じてます」と感謝を忘れなかった。東京ドームで観戦した王会長の言葉にも熱がこもった。

 「凄いね。パ・リーグでは一番だし、この一番をどんどん積み重ねて、いずれはジャイアンツ抜きましょう!」。自身も在籍した巨人相手での達成に喜びを語った。

 メモリアル勝利は、切り替え上手の新主将がもたらした。柳田が前夜の悪夢を振り払った。「昨日のゲームで5三振しているので、チャンスではコンパクトに当てにいきました。満塁のチャンスで結果を出すことができて良かった」。3―1の5回1死満塁。柳田が巨人先発・赤星の初球、149キロを完璧に捉えると、左中間を切り裂いた。

 試合を決める走者一掃の適時二塁打。塁上では右拳を高々と上げ、ガッツポーズ。「外野フライでもという気持ちだった。今日は打点も付いたので良かった」と声を弾ませた。

 前日5月31日はプロ12年目で自身初の5打席連続三振。球団ワースト記録を更新し、NPB記録でもワーストタイとなった。3度の得点圏で全く仕事が果たせかったが、「しょうがねぇかな」と前を向いた。好不調を乗り越えるのが主砲の宿命。過去を振り返らない強さが表れた一振りだ。

 ルーキー時代から指導してきた藤本監督は試合前、「今日は柳田が爆発するよ」と予言したが、見事に的中。「引きずるタイプの選手じゃない。キャプテンで引っ張っているからね。そういうところが彼のいいところ」と信頼してきた“愛弟子”の姿に頬が緩む。

 チームは5連勝で貯金を今季最多の12とし、首位を守った。節目で存在感を魅せた柳田は「5500勝の中で何勝かは貢献できているのは誇らしいこと。あとは次世代に託します」と笑顔。次なる大台へ、まだまだ主将のフルスイングが必要だ。(福井 亮太)

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