カブス・誠也、開幕6戦で日本選手最速10打点!早くも新人王オッズトップ

[ 2022年4月16日 02:30 ]

ナ・リーグ   カブス5―2ロッキーズ ( 2022年4月14日    デンバー )

適時二塁打を放つ活躍を見せた鈴木(AP)
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 カブス・鈴木がクラブハウスに戻ったのは試合終了後、20分ほどしてからだった。手にはバットと革手袋、額には汗。「悔しい。日々勉強という感じ」。反省の打ち込みだったのは明らかだが、試合での快進撃は続いている。

 「5番・右翼」で出場。初回、先発左腕フリーランドから3点差に広げる左中間適時二塁打も、その後の3打席は凡退で「全然ダメです。次の試合に生かせればいい。決して失敗だとは思わない。プラスに捉えていければ」と反省が口をついた。だが、開幕から6戦連続安打&5戦連続打点となり、リーグ最多の10打点。開幕から6試合目で2桁10打点到達は、18年の大谷(エンゼルス)の7試合目を上回る日本選手最速だ。

 米メディアは早くも新人王候補のトップランナーに挙げた。この日、FOXスポーツが新人王のオッズを発表。両リーグトップの「+225」の評価を得た。10ドル(約1260円)を賭け計32・50ドル(約4095円)となる3・25倍で、すでに大本命となっている。

 「思ったより苦しかった」とした標高1600メートルで気圧も低いデンバーでの初プレー。勝利に貢献する一方、走塁、守備では初めてミスを犯した。遊失で出塁した3回、ゴームズの右飛で飛び出し併殺となり「僕のミス」。4回の守りでは二塁後方の飛球を譲り合い右前打とし「最初見えていなかった。ぶつかるのが怖かった。ああいうところの連係は話し合っていかないと」と猛省した。

 一喜一憂せず足元を見つめてプレーし続ける鈴木の不動心が、快進撃の源だ。(笹田幸嗣通信員)

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2022年4月16日のニュース