トヨタ自動車の新人・今井 4番で「ドンピシャ」弾 勝負所での2打点で決勝トーナメント進出に貢献

[ 2022年4月16日 22:02 ]

社会人野球第64回JABA岡山大会   トヨタ自動車9―2ツネイシブルーパイレーツ ( 2022年4月16日    倉敷市営 )

先制の犠飛と左越えソロを放ったトヨタ自動車・今井
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 トヨタ自動車の新人・今井脩斗内野手(早大)が1本塁打を含む2打点で、チームの決勝トーナメント進出に貢献した。

 「ドンピシャでした。1打席目にインコースが多かったので、気持ち意識して打席に入りました」

 快音を響かせたのは、4点優勢の3回先頭だった。カウント1―1からの内角球をフルスイング。白球は左翼席へと飛び込む、公式戦2号のソロ本塁打となった。初回1死二、三塁では決勝の先制左犠飛。勝負どころで2打点を挙げ、4番としての重責を果たした。

 「昨年の今ごろは、今の姿を一ミリも想像できませんでした」

 昨年の4月は、どん底の状態にあった。春季リーグ戦の開幕を目前に控えた3月下旬。スローイングの際に右肘を痛め、ベンチ入りを逃していた。「切羽詰まった自分がいた。自分は何をしているんだ、と…」。満を持して最終学年に臨むはずが、悶々と過ごす日々。5月15日の明大戦でようやく戦列に復帰したが、8打数2安打1打点で4年の春を終えていた。苦しんだ経験を秋につなげ、打率・471、3本塁打、14打点で3冠王を獲得。大学で野球に区切りを付けるはずが、トヨタ自動車からのオファーを勝ち取った。

 「1打席、1打席の結果に一喜一憂することなく、目の前の打席に集中する。個人のことよりも、チームとして勝つことだけを考えてプレーしたい」

 日本選手権の出場権獲得をかけて19日に予定される決勝トーナメントでも、チームに勝利をもたらす。

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2022年4月16日のニュース