阪神・青柳に今後への愛情エール 持ち前の「強い心」で目標の15勝成し遂げて 母・利香さん観戦記

[ 2022年4月16日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4ー1巨人 ( 2022年4月15日    甲子園 )

<神・巨> ヒーローインタビューでポーズを決める(左から)ロハス、青柳、佐藤輝(代表撮影)
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 幻の開幕投手から3週間。待望の今季初登板となった15日の巨人戦で初勝利を挙げた青柳晃洋投手(28)の母・利香さん(57)が本紙に観戦記を寄せた。時折、小雨が降る中、甲子園球場のスタンドから勇姿を見届けた。アクシデントを乗り越えてつかんだ価値ある1勝への思いと、今後への愛情エールを送った。

 新型コロナウイルスに感染して開幕投手は幻になってしまいましたが、無事に復帰できてよかったです。私も3年ぶりに甲子園で観戦しました。終始、緊張しながら見ていました。

 今年の正月に帰省した時には矢野監督やチームでも行っている「予祝」を家族でしました。実は3年ほど前から正月の恒例行事になっています。「今年は15勝おめでとう」、「開幕投手おめでとう」と言って全員で乾杯。開幕投手は残念でしたが、まだ15勝は可能性があるので、ここからに期待したいです。

 常に強い意志や思いを持っていて、貫くことができると思うので大丈夫だと信じています。例えば、一塁までの送球も普通ならノーバウンドで投げたいところだと思いますが、リスクを理解した上で、ワンバウンドで投げたり…と周りの目を気にしません。

 高校生の頃はスカウトの方に目を付けてもらえるような選手でも、ドラフトの目玉になるような選手でもなかったです。それでも「俺はプロになる」といろいろなところで言っていました。正直、恥ずかしくないのかなと思っていましたが、「口に出して言えないことはかなうはずがない」と言われ、本当に心が強い子だと感じさせられました。

 それを言えたのも陰で努力していたからだと思います。だからこそ、言葉の力を私も晃洋も信じています。また、どんな時でも「絶対に諦めない」、「絶対に大丈夫」とプラス思考です。

 目標にしている15勝ができたらなと思っていますし、来年は胸を張って、文句なしで“開幕は青柳しかいないね”と言われるよう、活躍してほしいです。

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2022年4月16日のニュース