トヨタ自動車の新人・福井 「カーブをどう使うか」巧みなリードでけん引 打者としてもコールド勝ちに貢献

[ 2022年4月16日 21:20 ]

社会人野球第64回JABA岡山大会   トヨタ自動車9―2ツネイシブルーパイレーツ ( 2022年4月16日    倉敷市営 )

公式戦初スタメンでチームを勝利に導いたトヨタ自動車・福井
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 トヨタ自動車の新人・福井章吾捕手(慶大)が公式戦で初めてスタメン起用され、攻守でチームを勝利に導いた。

 「初めての公式戦ということで緊張もしましたが、やってきたことしかグラウンドでは出せない。自分らしく内野やピッチャーとしっかりコミュニケーションを取って、ゲームメイクすることを考え試合に臨みました」

 初めてコンビを組んだ山城大智を巧みにリードした。多彩な変化球を操る右腕に対し、「カーブをどう使うか」を強く意識。カウント球、勝負球に限らず様々なケースで要求し、相手打線の思惑をことごとく外した。並行して序盤は右打者に内角を意識させたが、中盤以降は一転した配球。7イニングのうち、6イニングを3者凡退に封じ込めた。

 「いい打者がたくさんいる。その中で自分の役割を考えました」

 7番打者としても、機能した。2回1死で右前打を放つと、5回1死満塁では左犠飛。5点優勢の7回無死一、三塁では右前適時打を放ち、7回コールド勝ちにつなげた。

 母校の大阪桐蔭は、今春選抜で圧倒的な力を見せつけ4年ぶり4度目の優勝を飾った。自身も主将として17年選抜で優勝。「昨年の明治神宮大会で顔を合わせたこともあり、後輩たちからは非常に刺激を受けました」。アマチュア球界のトップを走る強豪チームの一員として、後輩に負けない活躍を誓った。

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2022年4月16日のニュース