プロ初勝利の大勢と一問一答「勢い持たせてサヨナラにつなげたいと」「本当は3連投は全然いけます」

[ 2022年4月9日 19:08 ]

セ・リーグ   巨人3―2ヤクルト ( 2022年4月9日    東京D )

<巨・ヤ5>10回、サヨナラソロを放ち、勝利投手の大勢(右)に出迎えられる立岡(撮影・久冨木 修)       
Photo By スポニチ

 巨人のドラフト1位ルーキー右腕、大勢(本名:翁田大勢)投手(22=関西国際大)がヤクルト戦(マツダ)で登板8試合目にしてプロ初勝利をマークした。

 守護神として、これまではリードした場面での登板だったが、2―2の同点だった延長10回に4番手としてマウンドへ。松原の好守備もあって塩見を右邪飛に打ち取ると、代打・青木はフォークで一ゴロに。オール直球勝負となった山田との対決はラスト5球目の156キロで空振り三振に仕留めるなど1回を3人でピシャリと抑え、その裏に立岡のサヨナラ弾が飛び出して初白星を手にした。

 試合後、大勢との一問一答は以下の通り。

 ――いつもと違う同点で登板。意識したことは

 「ブルペンにいたときから、今日は同点での登板もあるだろうなという心の準備をして、しっかり準備して、待ってたんで、そういう準備がしっかりできたからああいう投球につながったかなと思います」

 ――上位打線相手だった。何か意識は

 「相手意識というよりかは、やっぱり東京ドームでの試合だったんで、やっぱり、自分の投球でしっかり流れを持ってこれたら、サヨナラに絶対つながると思って。雰囲気を少し変えたいというか、勢いの出る、打撃にいい勢いをもたらせられるような投球にしたいと思って上がったんで、あまり相手のことは意識してないですね」

 ――登板間隔も少し空いた。力感はいつも以上に出たか

 「そうですね。空いてる分はしっかり調整もできるんで、そういった面では今日の登板はしっかり調整できて、連投よりかは、体の状態もしっかり調整できて上がれたという感じはあります」

 ―プロ初勝利。率直な気持ちは

 「ホームランの瞬間、入った時は初勝利の実感とかはなくて、チームが勝てて良かったって思ったんですけど。まあ、こういう起用法で、抑えになって、抑えなので勝利というのはあんまりないのかなというのは考えた時もあったんですけど、その勝利をいただけたので良かったです」

 ――最後にものすごいガッツポーズをしていた。普段とは違う喜びか

 「自分がすごいブルペンで、しっかり3人で抑えて、最後もしっかり三振でというか、アウトのなり方にもしっかりこだわって、本当に勢い持たせてサヨナラにつなげたいと思っていたので、自分の思い描いているような結果に試合もなったのでそういった面でうれしかったのでガッツポーズも出ました」

 ――打線に流れをもたらすという考えは持論?誰かから教わった?

 「自分が救援に向いてる、だったり、後ろで投げるほうが向いてる、だったりを話をした時も、自分はそういう緊迫した場面で出てチームに勢いや流れを変える投球をしたいというのはずっと心がけてやっていたので、誰に言われたとかはないですね」

 ――ウイニングボールはもらったか

 「もらってないですね、サヨナラホームランだったので」

 ――自分の狙い通りの投球となったが、鳥肌は立ったか

 「そうですね。サヨナラで勝ってるイメージをして上がったので、鳥肌というか、本当にプロ野球選手はすごいなというか、1年目らしい率直な感想です」

 ――輪になってのウォーターシャワーはやってみてどうか

 「ちょうどアクエリアス飲んでたんですけど、やっぱり1年目というのもありますし、自分が口付けたやつだったので、コロナ的にもあんまりよくないなと思ったので、ポケットにしまいました(笑い)」

 ――普段から仲が良い鍬原が大勢の投球が刺激になっていると。それを聞いてどう感じる

 「コロナで遅れてきて、3軍から急に1軍ですごい人たちと野球を急にするようになって、本当に環境になじめなかったんですけど、鍬原さんが一番最初にキャッチボールに誘って下さって、そこから鍬原さんのお陰でいろいろな先輩方ともコミュニケーションが取れるようになったので。まあ、球が鍬原さんもすごい球を投げられますし、そういった面では似ている面もあるので、僕も鍬原さんがいまずっと抑えられているので鍬原さんに負けたくないなという気持ちもあります」

 ――これで1勝7セーブだが、開幕前にこれだけ出来るという想像は出来ていたか

 「いや、あの、始まる前から一戦一戦しっかり積み上げていこうというのは思っていたので。でもなんていうんですかね、うまくいかないこともありますし、そこを野手の人たちだったりがカバーしてくださっているので、本当に助けていただいている部分があって、課題もまだまだあるので。なんていうんですかね、投げている中でまだまだこうしないといけないなというほうが多いという感じです」

 ――2日間投げなかった期間に疲労を抜くための調整などは行ったか

 「やっぱり投げ方も独特ですし出力も高いので、大学の時にはケガもしていますし。心配していただいている面は本当に多いんですけど、2連投しても自分の中では本当は3連投は全然いけますし、そういうなんていうんですかね、すぐに故障するような故障してから取り組みもしていないですし、そのへんには自信を持ってやっているので。ケガとかという心配は特にないですが、でも3連投なしでというのをしていただいているので、しっかり休めるときは休んで、自分の仕事、2連投はしっかりしたいといまは考えています」

 ――ケアはストレッチを長くしたり、睡眠とか、気を使っているものは

 「睡眠もそうですし、食事もそうですけど、何を食べるかとか、やっぱり何を食べるかとか、シーズンを通していく中で筋力は絶対に落ちてくるし、自分はシーズン中にしっかりウエートトレーニングとかもやって、体力的にもまだ成長していかないといけないと思っているので、投げて衰えているというか、しっかりそういうケアやトレーニングができているので、状態が少し良くなっているという方が強いですかね」

 ――その食事で、開幕後に維持するために意識して食べているものとか、摂取している栄養素などはあるか

 「栄養素とかは特に、なんというか、けがしてからトレーナーの方と一緒にやってきて、いろいろ勉強させていただいて、そういうのを教えていただいたものを取り入れているんですけど、別に何かと言われても」

 ――いつも以上に真っすぐで押していた。山田のところは勢いを持ってくるために三振を取りにいった感じか。狙いとしては

 「そうですね。今、取り組んでいるのが、自分の変化球で抑えることも時には大事だと思うが、きょうはここ数試合投げて、なんかちょっとつかみかけている真っすぐのイメージがもう少しでつかめそうだったので、ああいうすごい打者に対してどんどん真っすぐで押せていけたらいいなと思っていたなかで、大城さんも真っすぐを強気で要求してくださったので、僕は応えるしかないというか、しっかり応えようという気持ちになりました」

続きを表示

この記事のフォト

2022年4月9日のニュース