新井貴浩氏 さすが誠也!“プラン通り”のヒットと四球 変化球の狙い打ちも見てみたい

[ 2022年4月9日 02:30 ]

ナ・リーグ   カブス5-4ブルワーズ ( 2022年4月7日    シカゴ )

<カブス・ブルワーズ>5回、同点のホームを踏む鈴木誠也にカブスファンは大盛り上がり(AP)
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 【広島時代の先輩・新井貴浩氏が見た鈴木誠也のデビュー戦】誠也は、本当にいい表情をしていた。緊張もあった中、ドキドキ感やワクワク感が映像からも伝わってきた。早起きしてよかった。いいスタートを切れたと思う。

 バーンズはコントロールが良く、比較的、絞りやすかったのでは。初対戦ばかりで、軌道や強さは体感しないと分からない。分からないときは基本に返るもの。中堅から逆方向へ打つ意識を持ち、オープン戦から打席に入っていた。2回はカット、スライダーがしっかり見えて四球。5回も中堅方向への意識があったから外のスライダーをうまく拾えた。左腕に代わった6回もファウルを重ねて四球。描いたプラン通り。さすがだと感じた。

 誠也の素晴らしいところは「飽くなき向上心」と「変化を恐れない強さ」。どれだけ成績を残しても、まだまだできる、もっとうまくなれる…と常に新しいことに挑戦し続けてきた。打席を重ねていけば、米国でも対応できるはずだ。

 黒田博樹さんから聞いていたように、ツーシームは日本と比べて速く、強く、曲がりも大きい。加えて近年流行のパワーカーブは狙わないと難しい。日本では直球待ちで変化球に対応してきた誠也の“狙い打ち”も見てみたい。

 強肩の外野守備でも目の肥えたファンを魅了できると思う。走攻守そろった「5ツールプレーヤー」。最近ではカブスと契約した頃に連絡をもらった。日本球界の“打者代表”としての活躍が楽しみでならない。(スポニチ本紙評論家)

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2022年4月9日のニュース