ヒーローの立岡と一問一答「気持ちいいです。1回はサヨナラを打ちたいと密かな目標だった」

[ 2022年4月9日 18:06 ]

セ・リーグ   巨人3―2ヤクルト ( 2022年4月9日    東京D )

<巨・ヤ>10回、サヨナラ弾を放ち歓喜の輪に飛び込む立岡(右)(撮影・久冨木 修)       
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 巨人の立岡宗一郎外野手(31)がプロ14年目で初となる大仕事をやってのけた。

 8回にポランコの代走として途中出場。2―2で迎えた延長10回、1死走者なしでこの試合の初打席に入ると、この回から登板したヤクルトの5番手右腕・梅野の真ん中高め、146キロの直球をフルスイングした。打った瞬間それと分かる当たりは右翼スタンドに突き刺さるサヨナラ弾。通算4打席目での今季初安打があまりに劇的な一発となった。

 試合後の一問一答は以下との通り。

 ――どういった思いで打席へ

 「ストライクは取りに来るなという感じは、一瞬の間で考えて。夢中でした。ボールですね。ボールでした。狙って打てるんだったら、いっぱい打ってます」

 ――前の回に大勢が好投

 「間違いなく勢いがでたと思います」

 ――プロ14年目で初めてのサヨナラホームラン

 「気持ちいいです。1回はサヨナラを打ちたいと、今年始まる前に言ってたんで。よかったです。公に言ってないんで。密かな目標だったんで」

 ――競争の激しいポジション

 「まだまだいい選手は年下にもいっぱいいて、さっき、インタビューでも言ったように、どうやって自分をアピールできるかっていうことだけを考えて、オフと自主トレを取り組んできて、ほんと、インタビューで言ったとおり、毎日苦しいです」

 ――昨年、結婚を発表。今年に懸ける思いは

 「ありますね。今までがなかったというわけではないんですが、もう一人じゃないので。これをきっかけに、もっとがんばれるようにしたい」

 ――自主トレを一緒にやっている松原が数年で急成長。どんな存在か

 「純粋に技術とか見てもすごいし、体のポテンシャルだったりとかもすごいなと思っていたので。自分はいっぱい出番もらって、若いときに。で、つかみきれなかったっていう結果が今の自分のこういう立場になっていると自分では思っているので。まあ、(松原)聖弥も聖弥で思い切ってレギュラー目指して、僕も負けないように食らいついていきたいと思います」

 ――今季もキャンプは2軍だった

 「きついっすね。ただもう本当に若い子も多くて、自分を見つめる時間というか。そういう時間はめちゃくちゃ客観的にというか、冷静に自分を見た時に『こういうとこにいちゃダメだな』っていう。『早く上がらなきゃ』っていうのもさっき言った苦しいですよって言ったのもそういうところも入ってるので。こうやって結果が出てまず良かったと思います」

 ――試合途中から入るのは難しい。心がけてることは

 「毎日同じ事を続けるというのは本当に大変なんですけど、引退した亀井さんとかそういう姿をずっと見てきたので。若い子が多いのでね。気付いたら年齢も上のほうになっているので。しっかりいい見本じゃないですけど、まず自分が第一なんですけど、そういういいものを僕らが引き継いでいっていけたらいいなと思います」

 ――オープン戦でも結果を出してた。調子はいい

 「分かんないっす…(笑い)。上がってくるまで、ファームでも全然打ててなくて。メンタル的な気持ち的な。二岡さんに『自分の形どうこうよりも打席入ったらピッチャーと勝負するんだから』っていうのはずっと言われていて。それは自分の中でメチャクチャ刺さったというか。本当そうだなっていう。若い頃はピッチャーにガムシャラに打ちにいってたなっていう。そういう気持ちじゃないですけど。打席の中でああじゃないこうじゃないって考えるのもネクストまでにして。今日みたいに1球で打てれば本当に一番いいのかなと思います」

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