巨人・立岡「勇人さんが1球でアウトになっちゃって…」 笑いも取ったサヨナラ弾「いつかこういう日が」

[ 2022年4月9日 17:58 ]

セ・リーグ   巨人3―2ヤクルト ( 2022年4月9日    東京D )

<巨・ヤ>10回、サヨナラ弾を放ち歓喜の輪に飛び込む立岡(右)(撮影・久冨木 修)       
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 巨人の立岡宗一郎外野手(31)がプロ14年目で初となる大仕事をやってのけた。

 8回にポランコの代走として途中出場。2―2で迎えた延長10回、1死走者なしでこの試合の初打席に入ると、この回から登板したヤクルトの5番手右腕・梅野の真ん中高め、146キロの直球をフルスイングした。打った瞬間それと分かる当たりは右翼スタンドに突き刺さるサヨナラ弾。通算4打席目での今季初安打があまりに劇的な一発となった。

 ダイヤモンドを一周してホーム付近でナインから手荒い祝福を受けた立岡は今季初のお立ち台に上がると、やりましたね!とインタビュアーに声をかけられ「やりました、はい」と満面の笑み。1死走者なしでの打席にどんな気持ちで入ったのか聞かれると「いや…。勇人さんが1球でアウトになっちゃって…」と前打者の坂本が初球を二ゴロに終わっていたことについて触れ「フフフ」と思い出し笑い。「打ちにいこうかちょっと悩んだんですけど…はい。思いきっていきました」と気持ち良さそうに振り返った。

 立岡の次打者は2年連続セ・リーグ2冠王の主砲・岡本和。インタビュアーから、自分で決めてやると?と水を向けられると「いや、ちょっと決まると思ってなかったんで。皆さんが一番びっくりしていると思います」とはにかんだ。ナインの手荒い祝福には「最高です!」と一言。プロ14年目の今季について聞かれると「毎年、競争が激しいなかで、どうやって自分の価値を出すかっていうのを一生懸命、毎年考えていて。正直、苦しいことばっかりで、いつかこういう日がくると思って練習頑張ってこれたので。きょうは良かったです」とヒーローの味をしみじみとかみ締めていた。

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