巨人ドラ1大勢がプロ初勝利 ヤクルト山田と圧巻のオール直球勝負 最後は156キロで空振り三振

[ 2022年4月9日 18:47 ]

セ・リーグ   巨人3―2ヤクルト ( 2022年4月9日    東京D )

<巨・ヤ5>10回、サヨナラソロを放ち、勝利投手の大勢(右)に出迎えられる立岡(撮影・久冨木 修)       
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 巨人のドラフト1位ルーキー右腕、大勢(本名:翁田大勢)投手(22=関西国際大)がヤクルト戦(マツダ)で登板8試合目にしてプロ初勝利をマークした。

 守護神として、これまではリードした場面での登板だったが、2―2の同点だった延長10回に4番手としてマウンドへ。松原の好守備もあって塩見を右邪飛に打ち取ると、代打・青木はフォークで一ゴロに。オール直球勝負となった山田との対決はラスト5球目の156キロで空振り三振に仕留めるなど1回を3人でピシャリと抑え、その裏に立岡のサヨナラ弾が飛び出して初白星を手にした。

 大勢は1日、2日の阪神戦(東京D)で2日連続セーブを挙げてリーグ単独トップ、プロ野球史上初となるデビューから6戦連続セーブ。1日は6―3で迎えた9回に登板して大山に2ランを浴びて1点差に迫られ、2日は5―3の9回に登板して糸井の適時打で1点を失い、プロ初失点から2日連続で失点。3日の同戦は開幕9戦目でプロ入り後初めてベンチを外れた。

 原辰徳監督(63)は広島への移動日だった4日に「出来たて、生まれたてのほやほやだからね。少し手綱を引いてあげる必要もある」と2勤1休での起用を明言。4日ぶりのマウンドとなった6日には首位を争う2位・広島戦(マツダ)の1―2で迎えた9回に4番手として登板し、1イニングをわずか7球でピシャリと3者凡退に抑えて7セーブ目を挙げ、1978年の角三男(現・盈男)が持っていた球団新人最多セーブ記録に並んだ。

 原監督は劇的勝利を飾ったこの日の試合後、「大勢も万が一このイニング(10回)が0点だったらもう1イニングいってもらおうと決めていたんですけど」とプロ初のイニングまたぎも視野に入っていたことを明かしたが、その前に立岡の劇弾が飛び出した。

 【巨人・大勢の登板内容】

<3月>
25日 S 中日戦(東京D) 1回2安打0失点 MAX158キロ
26日 S 中日戦(東京D) 1回0安打0失点 MAX153キロ
29日 S ヤクルト戦(神宮) 1回1安打0失点 MAX153キロ
30日 S ヤクルト戦(神宮) 1回0安打0失点 MAX154キロ
<4月>
1日 S 阪神戦(東京D) 1回1安打2失点 MAX156キロ
2日 S 阪神戦(東京D) 1回1安打1失点 MAX155キロ
6日 S 広島戦(マツダ) 1回0安打0失点 MAX150キロ
9日 勝 ヤクルト戦(東京D) 1回0安打0失点 MAX156キロ

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