江夏豊さん 朗希は「素晴らしい投げ方」と絶賛も危惧するポイント 奥川は「今の時代には珍しい」

[ 2022年1月17日 21:36 ]

江夏豊氏
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 NPB記録のシーズン401奪三振などで知られる伝説の大投手で、野球解説者の江夏豊さん(73)が16日に放送されたTBSラジオ「日本生命presents石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)にゲスト出演。パーソナリティーを務めるお笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(60)と野球談議に花を咲かせた。

 高卒2年目にシーズン401奪三振という驚異的な大記録を残した江夏さん。石橋がそれを踏まえ、高卒2年目の2021年シーズンに結果を残したヤクルトの奥川恭伸投手(20)とオリックスの宮城大弥投手(20)についてどう思うかと感想を聞いた。

 すると、江夏さんは奥川について「今の時代には珍しい、ピッチャーらしいピッチャーですよね」とした上で「キャッチャーの中村くんも奥川くんに関しては外のスライダーをどう生かせるか。それだけを考えて配球してるリードですから。見ていてものすごい分かりやすいピッチャーでしたよね」とコメント。続いて宮城については「左という部分で、左でシュート、シンカーが放れるか放れないか。これによって幅が変わってきますからね。外にストライクとボールを投げ分けられるか。それだけの技術を持っているか。それが、やっぱり宮城くんが勝てる、勝てないの一つの分かれ目ですから。そういう目で見させてもらいました」と語った。

 また、同じく高卒2年目のシーズンを終えたロッテの佐々木朗希投手(20)についても石橋から聞かれると「あの子はね、入った時からかなり注目を浴びていてね。あの投げ方も独特の。上げた足をピューッと、つま先を下に落として。ああ、あの投げ方っちゅうのは素晴らしい投げ方なんですよ。それは感じましたよね」とうなり声をあげた。

 それでも「ただ、下半身だけで投げれるもんじゃなし。上半身だけでもつもんじゃなし。やっぱり全体のバランスですから。全体のバランスで投げるのにはやっぱりキャッチボールから充分やって、体をほぐして、で、きっちり指先にかかるような状態、状況に持っていってもらいたい」と注文も。「それがちょっとズレるようなバランスの悪い時に無理して投げると、そのちょっとズレた部分が肘にくるか肩にくるか背中にくるかだからね」と球界の大先輩としてアドバイスを送っていた。

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