広島・島内&塹江 来季は1年間フルでセットアッパーに座る! ともに今季51試合登板で昇給更改

[ 2021年12月1日 05:30 ]

契約更改を終えて取材に応じる島内
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 広島の島内颯太郎投手(25)と塹江敦哉投手(24)が30日、広島市内の球団事務所で交渉し、島内は800万円増の年俸2400万円、塹江は200万円増の同2100万円で契約更改を終えた。ともに安定感を課題に挙げ、登板数50試合超とセットアッパー定着を誓った。

 島内は夏場以降に存在感を発揮した。0勝2敗ながら、登板51試合と15ホールドは自己最多で、防御率3・12も自己ベスト。「セットアッパーとして働いたのは後半戦だけだったので、来季は1年間1軍に帯同できるように」と力を込める。

 チェンジアップの精度を高めたことで、殻を破りつつある右腕。来季に向けては「右打者への決め球に使えるように」カットボールに磨きをかける構え。「最低でも50試合に投げ、ホールド数は今季の倍。8回を目指したい」と意気込んだ。

 対照的だったのが塹江だ。開幕から勝利の方程式を担うも6月に入って失速。登板数は2年連続で51試合を数え、5勝4敗17ホールドを挙げたものの「悪い時期も多く、ムラがあった。技術不足」と自嘲する通り、防御率4・25に終わった。

 例年に倍する情けなさ、悔しさが募った1年。名誉挽回へ。オフはチェンジアップを磨き、投球の軸となる直球、スライダーの質や制球の精度を高める練習に励む。「3年連続50試合は目標。8回を勝ち取り、成長した姿を見せられるように」と来季を見据えた。

 球団は、同学年の2人を延長12回制復活時の「キーマン」と位置づける。鈴木清明球団本部長は「セットアッパーのポジションを安定して確保してもらいたい」と期待した。(江尾 卓也)

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2021年12月1日のニュース