楽天 大谷級の“弾丸男”ギッテンス獲得へ メジャー屈指の打球速度誇る右の大砲候補

[ 2021年12月1日 05:31 ]

ヤンキースのギッテンス(ゲッティ=共同)
Photo By ゲッティ=共同

 楽天が来季の新外国人候補として、今季ヤンキースでプレーしたクリス・ギッテンス内野手(27)と合意間近であることが30日、分かった。メジャーでは通算16試合で1本塁打ながら、まだ27歳と若く、ヤ軍では有望株の一人に挙げられていた逸材。エンゼルス・大谷級の打球速度が最大の特長で、補強ポイントである右の強打者ともマッチする。正式契約となれば、得点力不足を解消する存在となりそうだ。

 ヤンキースの「21年プロスペクト(若手有望株)ランキング」で8位に名を連ねていたギッテンスだが、この日、メジャー40人枠から外れた。移籍先の有力候補とみられるのが楽天だ。米大手メディア「ジ・アスレチック」も「日本に行くことになるのではないか」と伝えた。

 ギッテンスは1メートル93、113キロの右打ちの巨漢スラッガー。今季メジャー初昇格を果たし、6月15日のブルージェイズ戦でエース左腕・柳賢振(リュヒョンジン)から初本塁打を記録した。メジャーでは16試合の出場にとどまったが、投手のレベルが高い3Aイースト・リーグでは45試合出場で打率・301、14本塁打、44打点をマークした。

 右方向にも長打を打てるのが魅力で、特筆すべきは、米球界でもトップクラスの打球速度だ。今季メジャーで118マイル(約189・9キロ)以上を計測したのは、エンゼルス・大谷やヤ軍の同僚スタントン、ジャッジら8人しかいないが、ギッテンスもその一人。19年は全マイナーリーガーで平均打球速度が1位だった。本来40人枠から外れる選手ではないが、ギッテンスの守備位置である一塁やDHはヤ軍では層が厚く出場機会を求めて日本行きを選んだとみられる。

 楽天は3位に終わった今季、得点力不足に悩まされた。チーム出塁率・329はリーグ1位ながら、総得点532は4位、本塁打数108は同5位だった。ディクソンとカスティーヨの新外国人コンビはコロナ禍で来日が遅れたこともあり、2人で計5本塁打、18打点に終わり、シーズン大半を「純国産打線」で戦った。打線は左の巧打者が多く、浅村の負担を減らす右の長距離砲が補強ポイントだった。

 就任1年目を終えた石井一久GM兼監督は、編成部門のトップとして外国人野手の調査を続けてきた。前マリナーズのホセ・マルモレホス内野手(28)についても交渉中。両選手とも20代と若く、日本で成長する可能性も秘めている。獲得が決まれば、13年以来のリーグ優勝と日本一を目指す来季へ、「犬鷲打線」の大きな戦力アップとなる。

 ◆クリス・ギッテンス 1994年2月4日生まれ、米テキサス州出身の27歳。14年ドラフト12巡目でグレイソン大からヤンキース入団。21年6月5日のレッドソックス戦でメジャーデビュー。通算16試合出場で、打率.111、1本塁打、5打点。マイナー通算成績は打率.269、86本塁打、299打点。1メートル93、113キロ。右投げ右打ち。

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