阪神・青柳、逆転優勝へ集大成の先発マウンド 「今年一番のピッチングで」いざ14勝目へ

[ 2021年10月26日 05:30 ]

伊藤将(左)と笑顔で話す青柳(撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 虎の命運はその手に委ねられた。きょう26日のシーズン最終戦に先発する青柳は、自身の集大成のマウンドにすべく意気込んだ。

 「もちろん大事な一戦に変わりはないので、今年一番のピッチングで締められるように頑張りたい」

 負ければ逆転優勝への機運が一気にしぼんでしまう大事な一戦だ。気負うでもなく、漂わせたのは程よい緊張感。今季5試合に登板して防御率2・59と安定感を見せている中日相手でも「つながり出すとすごく嫌な打線なので、ランナーを出したとしてもつながれないようにしっかり1人、1人抑えていけるように」と油断もない。

 すでに自己最多を大きく上回り目標にしてきた13勝に到達。現時点で12勝の九里に1勝差をつけており、14勝目を手にすれば初の個人タイトルとなる最多勝はほぼ確定となる。「獲れることに越したことはないですが、タイトルどうこうより目の前の試合をしっかり勝ってチームに貢献した結果がタイトル獲得につながればいい」。優勝への可能性を残す価値ある1勝の先に、個人の栄光もある。

 先発で最年長の西勇が開幕から精彩を欠く中で、自覚を持ってローテーションを守ってきた。その大黒柱に“必然”と言える大仕事が巡ってきた。

 「シーズン前から優勝目指してやってきたので、当然優勝したいですがヤクルトの結果があるので、まずは明日しっかり勝てるように頑張ります」

 白星と笑顔で143試合目を締めくくる。(遠藤 礼)

続きを表示

この記事のフォト

2021年10月26日のニュース