阪神・岩田稔のラストメッセージ 紆余曲折のプロ生活にこみあげる思い「もう、こういうこともないんだな」

[ 2021年10月26日 23:24 ]

セ・リーグ   阪神0ー4中日 ( 2021年10月26日    甲子園 )

<神・中(25)> 笑顔でファンに手を振る阪神・岩田稔(撮影・大森 寛明)
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 <阪神・岩田稔と一問一答>

 ――特別な1日が終わった。
 「終わってしまったなと。そんな感じです」

 ――どんな思いで迎えたか。
 「チームが優勝争いをしている中、こういうセレモニーをやって頂いた。本当に感謝しています。チームは負けてしまいましたけど、これからのCSや日本シリーズが続いて、勝負していってくれると思うので、そこをしっかり応援していきたいなと思います」

 ――16年間の最後の雄姿。どんな自分を見せたかったか。
 「引退のあいさつの中で文章を考えずにその場で出てきたことで自分の思いを伝えたかったので、しっかりしゃべれたんかなと、分からないですけど、僕なりに感謝の気持ちを伝えられたと思います」

 ――最後は甲子園球場を一周した。
 「もうこういうこともないんだなと思いながら、かみしめて歩かせて頂きました」

 ――勇気をありがとうなどのプラカードも。
 「むちゃくちゃうれしかったです。逆に僕が勇気とかそういうものを頂いていたので、たくさんの応援して頂いた方には本当に足りないぐらい感謝の気持ちでいっぱいです」

 ――1型糖尿病患者からのビデオメッセ-ジもあった。
 「ああやって言って頂けるのはうれしかったですね。あれもまだまだ1型糖尿病ということが認知されて、治る病気にはなっていないので、治る病気になるように、全国のみんなに知ってもらえるような病気になるように、これからも色々活動していきたいなと思います」

 ――ご家族との思い出作り。ファーストピッチでは息子の球も受けた。
 「僕よりいい球を放っていましたね。めちゃくちゃクロスファイヤーでいいボールでしたね。子供って親が知らないところで成長しているなというのを感じました」

 ――ご家族にとってもいい思い出。
 「はい、タイガースの球団には本当に感謝したいですね」

 ――チームメートには試合前に岩田からメッセージ。
 「こうやって優勝争いしている中、セレモニーを開いて頂いて、本当に感謝しているということと、一緒にビールかけ混ぜてくれと伝えました。セ・リーグ優勝とはならなかったですけど、日本シリーズに行って日本一になってくれるんじゃないかと思います」

 ――ラストピッチでは梅野に投げた。
 「全然、投げられなかったですね。その前にブルペンで作らせてもらったんですけど、準備って大事だなと思いましたね。ウメ(梅野)があそこまで成長してくれているので、入団した時からバッテリーも組ませてもらったし、梅野の成長も見届けながら引退できるので良かったなと思います」

 ――チームメートにかける言葉は。
 「そうですね。目の前の試合を命かけてでももぎ取っていって欲しいなと思います」

 ――16年間のプロ野球人生に終止符。
 「僕自身の体にはお疲れさんと言いたいですね。でもここからなんで。今までやってきたことを継続して、やっていきたいなと思います」

 ――改めて今後の人生、病気と闘う人たちに対しては。
 「選手の時は全国を回ることができなかったんで、全国をまわって、1型糖尿病の方達と交流していけたらなと思います」

 ――全国のタイガースファンの皆さんに。
 「16年間、たくさんの応援本当にありがとうございました。自分一人ではここまでやってこれなかったので、皆さんの声援があってこその16年だったと思います。本当にありがとうございました」

 ――ラストピッチは内角低め。
 「垂れた真っすぐでした。持ち味の動くボールでした」

 ――盛大なセレモニー。感無量だった。
 「そうですね、なかなかセレモニーもね、やってもらえること少ないと思う中で、自分が『あんな成績やったのにええのかな』と思ったりしながらこの日をむかえました」

 ――チーム的には今日は苦しい試合。まだ戦いが続くっていう意味では心底応援できる。
 「そうですね、テレビの前でワーワー言うてるかもしれないですね」

 ――10月も粘り強い戦いだった。
 「そうですね、強いですね」

 ――後輩たちの成長も感じる。
 「すごかったですよね。ピッチャーにしろ野手にしろ。あんなに成長した姿を見られたので、なんかうれしかったですね」

 ――高校の後輩にあたる藤浪も来てたのは知っていたのか。
 「ホンマ、9回のときに『あれ、晋太郎来たん?』という、そんな感じです。『ありがとう!』と言って」

 ――大阪桐蔭の後輩として。
 「1人の後輩、大阪桐蔭の後輩として気になる存在ですし、入団当初からいろいろ飯も行ったりしてたのでこれからの晋太郎が楽しみやなという感じです」

 ――たくさんの方がビデオで糖尿病患者がメッセージをくれた。やってきて良かったなと感じる部分は。
 「ありますね。やっぱりこう、やってきた活動に対してああやって応えてくれることもなかなか少ないと思うので、やってきたことは間違いじゃなかったのかなというのは思いました。これが終わったわけではないので、これからもどんどんそういう活動は続けていけたらと思います」

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