オリ 25年ぶりVへ「隠れM1」由伸が今季最終戦15連勝締めで奪首

[ 2021年10月26日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス4ー0楽天 ( 2021年10月25日    楽天生命パーク )

<楽・オ25>18勝目を飾り、ポーズを決める山本(撮影・坂田 高浩)
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 オリックス・山本由伸投手(23)が25日の楽天戦で4安打完封し、球団新記録となる15連勝で18勝目を挙げた。自身初の200奪三振(206)にも到達し最多勝、最優秀防御率、勝率第1位、最多奪三振、最多完封の「投手5冠」を、ほぼ確実とした。チームは暫定首位でシーズン全日程を終了。ロッテが残り3試合で1敗した時点で、1996年以来25年ぶりのリーグ優勝が決まる。

 122球目。島内と対した山本は、冷静だった。外角ボールゾーンから内側に入って来るバックドアのカットボールで一ゴロに仕留め、右拳を握りしめた。勝つしかない今季最終戦を、絶対エースが4安打完封で締めた。

 「1試合の重みを理解してのマウンドでいつも通りを心掛けた。田中(将)さんは、いつも良い投球で試合をまとめている姿を見ていた。最後に投げ合うことができてワクワクする気持ちを抑えて投げました」

 吐息が白くなるほど凍える球場を、熱くした。相手は金メダルを獲得した東京五輪で共闘した田中将。「一つ一つを丁寧に取り組む姿勢は凄かった」と刺激を受けた球界屈指の右腕との投げ合いに燃えない訳がなかった。

 初回、先頭の山崎から146キロフォークで空振り三振。自身初の200奪三振が快投劇の幕開けだった。150キロ超の直球を軸にほぼ同球速のカットボール、フォークにカーブも織り交ぜて緩急も駆使。スコアボードに9個の「0」を並べた。

 18勝目。5月28日のヤクルト戦から続いた15連勝は、73年米田哲也を上回る球団新記録となった。シーズン防御率1・39は球団4位で、2リーグ制以降では56年種田弘の1・56を65年ぶりに更新。決定していた「最多勝」に加え、「最優秀防御率」、「勝率第1位」(・783)も確定。「最多奪三振」と「最多完封」も決定的で、06年斉藤和巳以来となる史上8人目の「投手5冠」はほぼ確実だ。

 この日、優勝マジック3のロッテはソフトバンクに敗戦。3試合を残すロッテがあと1敗した瞬間、96年以来25年ぶりのリーグ優勝が決まる。「相手の結果待ちになってしまったけれど信じて僕も待とうと思う」と山本。混戦パ・リーグで圧倒的な存在感を放った絶対エースが、悲願の頂点を力強くたぐり寄せた。(湯澤 涼)

 ○…山本(オ)が73年米田哲也の球団記録を更新する15連勝で18勝目。シーズン15連勝以上の投手は9人目(10度目)で、過去9度のうち7度はチームが優勝。05年斉藤のソフトバンクもシーズン1位でプレーオフに進出しており“V率”は89%だが今回はどうか。18勝は球団では87年山沖之彦(19勝)以来34年ぶり。200奪三振は梶本隆夫(54~57年)、米田哲也(57~60、62、68年)、野田浩司(93~95年)、金子千尋(13年)に次いで球団5人目だ。

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