ヤクルト・高津監督 20年前胴上げ投手の地・ハマスタで舞う! 6年ぶりVへ一戦必勝の精神

[ 2021年10月26日 05:30 ]

01年、横浜スタジアムで優勝しを決めたヤクルト。最後を締めた高津(中央)にナインが駆け寄る
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 15年以来6年ぶりのリーグ優勝へマジック2としているヤクルトは、26日にも歓喜の瞬間を迎える。DeNA戦に臨む就任2年目の高津臣吾監督(52)は、自身が胴上げ投手となった01年以来の横浜スタジアムでの優勝決定を目指す。

 20年前の胴上げ投手が、横浜の宙に舞う。優勝マジック2と王手をかけて迎える一戦。高津監督は、現役最後の優勝と同じ横浜スタジアムでの胴上げの可能性について問われ、一戦必勝を強調した。

 「それはあまり考えていないです。残り3試合を勝ちたい。そのために何するか、しか考えていないです」

 26日のDeNA戦に勝利しても、優勝には2位・阪神の引き分け以下が条件となる。残り3戦。1勝1敗1分け以上で自力による6年ぶりのリーグ制覇が決まる。とはいえ、横浜スタジアムは歓喜の瞬間を味わった特別な場所だ。

 01年10月6日。守護神として2点リードの延長10回に登板し、最後を締めた。胴上げ投手になり、いち早くベンチを飛び出してきた石井(現楽天監督)に抱きつかれた。

 先発を託された高梨は「なりふり構わず全力で腕を振っていきたい」と気合を込めた。22日の広島戦に登板予定だったが、雨天中止に。中10日と休養十分でのマウンドになる。9月下旬に再昇格後は3試合で2勝。DeNA戦は今季3試合で2勝1敗、防御率2・93と、大一番でも快投に期待がかかる。

 3連敗中だった前日の試合前にはロッカーに「腹くくっていったれぃ!!」と書かれた紙が貼られた。筆者は不明だが、筆跡は高津監督に酷似。奮起したナインは7日ぶりの白星を挙げた。「切り替えて、全力で戦うだけ。勝つという気持ちが勝つ近道、原動力」と指揮官。腹をくくり、目の前の一戦に勝つ。(青森 正宣)

 ▽ヤクルトの前回横浜スタジアムでのリーグ優勝 01年10月6日、マジック1としてから6日目に横浜(現DeNA)と対戦した。8回にペタジーニの39号3ランで同点に追いつき、延長10回2死一、三塁から暴投で勝ち越し。最後は守護神・高津が3人で抑え、4年ぶり6度目の優勝を決めた。就任3年目の若松監督が7度宙に舞い、試合直後のインタビューで「ファンの皆さま、本当に…、おめでとうございます!」と発言。選手は手を叩いて笑い、球場もこの日一番沸いた。

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2021年10月26日のニュース