ヤクルト・川端 安打製造機から華麗なる転身 超ポジティブ思考で“代打の神様”として復活

[ 2021年10月26日 21:54 ]

セ・リーグ   ヤクルト5ー1DeNA ( 2021年10月26日    横浜 )

ヤクルトの川端慎吾内野手
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 ヤクルトは26日、DeNAに5─1で勝ち、2位・阪神が中日に敗れたため、15年以来、6年ぶり8度目のリーグ優勝を決めた。前年最下位からの優勝は15年ヤクルト自身に次ぎ、のべ8度目で、2度目の達成はヤクルトが史上初となった。川端慎吾内野手(34)は今季、代打の切り札としてチームの優勝に貢献した。

 この日の試合では8回に先頭・清水の代打で登場も二ゴロだった。代打安打は30で、残り1安打と迫る球団OBの真中満が持つプロ野球記録の代打シーズン最多安打はお預けとなった。

 この日の打席は悔しさが残ったが、阪神が中日に敗れて優勝が決まると、川端は左翼スタンドに集まったファンの声援に笑顔で応えた。

 安打製造器が代打の神様として復活を果たした。前回優勝した15年は首位打者を獲得。卓越した打撃技術を持つが、17年に椎間板ヘルニアを発症。以降、腰痛に苦しみ、成績は下降線をたどった。

 昨年1月に腰の手術を受けると、順調に回復。今オフの自主トレでは「いつもより倍ぐらい練習できた。しっかり体全体を使ってバットを振れている」と振り込んだ。キャンプを5年ぶりに離脱することなく完走。充実した状態で開幕を迎えた。技体が整えば、心も安定。「マイナスなことは絶対に考えない。俺がヒーローになってやるんだくらいの気持ちで入っている」。超ポジティブ思考で、ことごとく高津監督の勝負所での起用に応えた。

 巨人のビエイラの連続無失点を32試合で止めるなど、各球団の守護神や勝ちパターンを相手にも勝負強さを発揮。代打打率は驚異の・370。代打安打は球団OBの真中満が持つプロ野球記録の代打シーズン最多安打にあと1と迫る30。代打打点18は若松勉に並ぶ球団タイ記録だ。※成績は24日現在。

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2021年10月26日のニュース