阪神・矢野監督 「激動」のレギュラーシーズンを総括「すごい、できた部分もある」

[ 2021年10月26日 22:46 ]

セ・リーグ   阪神0ー4中日 ( 2021年10月26日    甲子園 )

今年わずか勝率5厘差で優勝を逃した悔しさを忘れない(撮影・大森 寛明)
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 シーズン最終戦で16年ぶりの優勝を逃した阪神・矢野監督は、チームの成長に手応えを示しながらも、この試合で失策から決勝点を献上した球際の弱さを敗因に挙げた。低調だった打線を立て直し、CSでのリベンジを狙う。

 一問一答は以下の通り。

 ―青柳に2回に代打を送った。
 「いやいやもう、勝つしかウチはチャンスがほぼないんで。チャンスがあるところで行かないと、条件的に厳しいので」

 ―選手は苦しい時期を乗り越えて粘ってきた。
 「チーム状態的には良くなかったんで。特に打撃陣がみんな調子が下がっていたし、スタメン組むのもちょっとどうかなという感じになっていたので。なかなか点が取れないというのが長かったのでね。そういうところで、うーん、まあ、ズルズル行ってもおかしくないようなところもあったと思うんだけど。まず、ピッチャーが頑張ってくれたのと、スタメンじゃないメンバーをスタメンで行ったりした中でよくやってくれたし。チーム全体で乗り越えられたかなというところはこの10月の戦いではあったかなと思う」

 ―CSに向けては。
 「ちょっと今はまだそこまでの気持ちにはすぐになれないけど」

 ―143試合の戦いを振り返って。
 「すごい、できた部分もあるし。だから、状態が良くない中でも粘れてるとか、そういうのってタイガースのいいところというかさ。走りきるとか、チーム一丸でやるとか、俺はいつもそこを俺らの野球というか、タイガースの野球って言い方をするんだけど。諦めないとかさ。そういうのは、みんなも言葉に出して、ベンチでも言ってるし。実際そういう試合っていうのは、今日は残念な試合になったけど、見せてくれたところもたくさんあったんで。そういう部分というのはすごくチームの成長を感じる。一方で、今日の試合は特に、勝ちきれないとか、振り返るとやっぱり球際であったり、1個のアウト、1個のブロッキングだったり、ベースカバーだったり、そういうところが出た試合だった。ウチは現状、ガンガン点を取ってというチームではないのでそういうところを大事にしていく必要があるかなと。全体としてはステージが上がったし、ルーキーもみんな頑張ってくれたし。青柳が最多勝を取るなんて何年か前まで誰も想像しなかったこと。中野も盗塁王近いでしょ? (佐藤)輝の前半の頑張りとか、いろんなことがあった。プラスのこともいっぱいある。でもやっぱり勝ちきっていないし、勝ちきってもこれでヨシとは思っていなかったと思うけど、まあ勝ちきれなかったからこそまだまだ成長が必要だなっていう。出来た部分と出来なかった部分と両方ある」

 ―今季のヤクルトの印象は。
 「やっぱり外国人2人が入って、打線の厚みがしっかり出たことと、打線のいいチームだったけど、それで若手、ベテラン、中堅がバランスよくガチッと固まったという部分もあるし。投手も高津監督がうまく使ったと思うんだけど、使える状態の選手がグッと全員が底が上がったというか。若い選手も中堅もみんなの状態がグッと上がったんで、いろんな使い方ができる形に。奥川みたいに間隔空ける投手もいれば、中継ぎなんかどんどんつぎ込んだり、そういうのもできたし。投手の全体の力というのも、グッと上がったので。後半グッと上がったというのが、打線がもともと良かったところにプラスアルファされて、投手陣全体が上がったというのは、やっぱり見ててもあるなと思ってたけど」

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