神戸大 優勝へ望みつなぐ執念の1勝 寝屋川高出身コンビの藤原&岡崎が躍動 

[ 2021年10月3日 13:40 ]

近畿学生野球第5節第1日   神戸大6―3阪南大 ( 2021年10月3日    南港中央野球場 )

神戸大は寝屋川高出身コンビの藤原(左)、岡崎の活躍で優勝の望みをつないだ
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 神戸大が執念の勝利で優勝の望みをつないだ。0―1で迎えた8回無死一、二塁。2番・岡崎聡一郎(3年)が2球目のスライダーを捉え、右中間を破る逆転三塁打を放った。初球のバスターのサインでは空振り。「2球目はバントのサインでしたが、いけるなと思って。ストレート一本で待ってましたが、(バントの構えだったので)うまく対応できました」。6回無死一塁の前打席ではバントが一邪飛に。汚名返上の打席で大きな仕事をやってのけた。

 さらに、4番・伊藤太造(4年)の右越え三塁打も飛び出し、3―1とした。

 しかし、直後の8回裏、先頭打者に四球を与えたエース藤原涼太が続く打者の投ゴロで併殺を焦りジャッグル(記録はエラー)。ピンチを広げ、追いつかれてしまった。それでも、なおも1死二、三塁は狙い通りの空振り三振。勝ち越しを許さなかったことが、9回の勝ち越しの3点に結びついたのだった。

 9回、連続四球で無死一、二塁とすると途中出場の9番・甘中公康(2年)の三塁前のバントが内野安打となり無死満塁。ここから押し出し四球、スクイズ、暴投で得点を挙げ試合を決めた。

 中井明則監督は「本当に大きい1勝です。(勝因は)8回がすべてだと思います」と試合を振り返った。

 完投した藤原と岡崎はともに寝屋川高出身。春の近畿大会大阪府予選準々決勝で根尾(現中日)、藤原(現ロッテ)擁する大阪桐蔭相手に9回2死まで4―3とリードし、王者をヒヤリとさせた時のチームメート。岡崎は「藤原が頑張って投げていたので」と、奮起の一打を喜んでいた。

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2021年10月3日のニュース