阪神・マルテ 2戦連発の決勝3ランで遥人を強力援護 残り18試合へ気合「優勝しなければいけない」

[ 2021年10月3日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3-0中日 ( 2021年10月2日    甲子園 )

<神・中22> 初回、マルテは先制3ランを放つ(投手・ロドリゲス)(撮影・大森 寛明)
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 豪快な一発で、またも勝利を呼び寄せた。連日のお立ち台で阪神・マルテが誇らしげに笑う。「みなさんもお待ちかねにしている、大好きなラパンパラを1、2、3でやりたいと思うので、よろしくお願いします!1、2、3、ラパンパラ!」。殊勲の21号決勝3ランで、またも虎党を歓喜に導いた。

 「初回から点が欲しい場面だったので、しっかりとそこで自分でものにできて。チームもそこからいい状態を保つことができたので、すごく満足しています」

 3ランで20号に乗せた前夜のリプレーを見ているようだった。初回から近本、中野の連打で一、三塁。自らへの初球で中野が二盗を決め、さらに広がった好機に応えてみせた。フルカウントからの8球目、ロドリゲスの高めに浮いた133キロ変化球を強振。快音を響かせた打球が、左翼スタンドに着弾した。

 緊急事態宣言が明け、1万7975人が入った土曜日のデーゲームで文字通りのヒーローに。「少しでも多くの子どもたちに、『自分もしっかりと頑張って仕事だったり、勉強だったりしたい』という思いを少しでも出せるかなと思いましたので、そのあたりはよかった」と胸を張った。高橋を援護したのはもちろん、確実に先制機をモノにできたことが何より大きい。矢野監督も「あそこで取れないと、次のバッターにプレッシャーがどんどんかかっていくんで。ホームランはやっぱり大きい」と称えた。

 本塁打を放てば6月11日楽天戦から7勝3分けと10戦負けなし。頼りのM砲は、残り18試合へ決意を込めた。

 「(優勝への)思いというか、優勝しなければいけないというのが強いので、みんなで一体となってやっていきたい」

 チームを、そしてファンを真の歓喜に導くために――。勝利につながるラパンパラを積み重ねていくのみだ。(阪井 日向)

 ○…阪神は土曜日の試合に5連勝。今季通算では13勝8敗となり、勝率・619は金曜日と日曜日(ともに13勝8敗1分け)と並んで最高となった。デーゲームも8月22日の中日戦から1分けを挟んで6連勝で、通算25勝8敗2分けとなった。

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2021年10月3日のニュース