エンゼルス・大谷9戦連続ノーアーチ…PO争いに沸く敵地Tモバイル・パークは凡退のたびに“地鳴り”

[ 2021年10月3日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス2ー1マリナーズ ( 2021年10月1日    シアトル )

<マリナーズ・エンゼルス>8回、空振り三振に倒れベンチに戻る大谷にマリナーズファンは大喜び(撮影・沢田 明徳)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が1日(日本時間2日)、マリナーズ戦に「2番・DH」で出場も3打数無安打。9試合連続ノーアーチで本塁打王争いはトップまで3本差のままだ。マ軍はイチローがメジャー1年目だった01年以来20年ぶりのプレーオフ進出を目指しており、敵地は今季最多4万4169人の大観衆。シーズン残り2試合も完全アウェーの雰囲気の中となるが、意地を見せたい。

 2―1の8回2死。大谷は右腕セワルドと対戦した。前回対戦は申告敬遠も、この日は真っ向勝負。ファンが来場者配布の「BELIEVE(信じる)」と書かれた黄色のボードで紙飛行機を作りグラウンド内に飛ばして中断するハプニングもあったが、最後は95マイル(約153キロ)直球で空振り三振に倒れた。

 01年以来、20年ぶりのプレーオフ進出を狙う相手の敵地はチケットが完売し、今季最多4万4169人が集まった。3回は珍しい3ボールからの申告敬遠で今季リーグトップ18個目の敬遠。13打席で計6四球と避けられた前回3連戦と異なり、他の3打席は勝負を挑まれたが凡退した。普段は敵地でも歓声を浴びる大谷も、この日は凡退のたびに地鳴りのような歓声が響いた。

 チームは2―1で勝ち、ジョー・マドン監督は「緊迫した投手戦だった」と上機嫌も大谷は蚊帳の外。大谷が守備に就く可能性については「彼ならできるがマ軍はプレーオフ進出を争っている状況なので話に及んでいない」と話すにとどめた。

 本塁打王争いはトップのペレス(ロイヤルズ)と3本差で変わらずも、これで今季2度目の9試合連続本塁打なし(ワーストは13試合)。あと1打点に迫る自身初のシーズン100打点も持ち越しとなった。残り2試合も「完全アウェー」が濃厚。逆転での本塁打王へ、正念場を迎えた。(柳原 直之)

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2021年10月3日のニュース