早大のプロ注目右腕・徳山「目標達成」リーグ戦1号 “本業”ではふくらはぎつり降板に小宮山監督「説教」

[ 2021年10月3日 05:30 ]

東京六大学野球第3週第1日   早大23ー1東大 ( 2021年10月2日    神宮 )

<東大・早大>2回、2ランを放ちチームメートに迎えられる徳山(右)(撮影・木村 揚輔)
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 1回戦1試合が行われ、早大が東大に23―1で大勝した。今秋ドラフト上位候補の徳山壮磨投手(4年)が先発し、7回途中1失点で通算9勝目。2回にはリーグ戦初本塁打となる2ランを放った。早大の20得点は11年秋の東大2回戦以来10年ぶり。先発全員安打全員得点はリーグ5度目となった。

 自然と表情が崩れた。1―0の2回2死一塁。9番・徳山が甘く入ったスライダーを捉えると、打球は左翼席へ。大学ラストシーズンで、リーグ戦初本塁打をマークし「一本打ちたいと思っていた。目標が達成できて良かった」と振り返った。

 ドラフト上位候補の右腕は、開幕週の立大2回戦は7回10安打5失点で黒星発進。「反省を生かして一人一人と思い組み立てながら投げた」と直球に頼らず、スライダーなど変化球を効果的に使った。30度近い暑さの中、6回1/3を5安打1失点(自責0)で8奪三振。右ふくらはぎがつったため102球で降板し、小宮山悟監督からは「帰って説教しておきます」と小言を言われたが、チームの今季初勝利に貢献した。

 ドラフト前の先発登板はこれが最後になる可能性が高いが「そこまで意識していなかった。チームが勝ったことが一番」と徳山。視察したDeNA・八馬幹典スカウトは「春よりも状態は上がってきている」と評した。(川島 毅洋)

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2021年10月3日のニュース