侍J 金へあと2!延長10回タイブレーク2球で米撃破!代打栗原初球送りバント 甲斐初球叩きサヨナラ打

[ 2021年8月3日 05:30 ]

東京五輪第11日 野球準々決勝   日本7ー6米国(タイブレーク延長10回) ( 2021年8月2日    横浜 )

<日本・米国>10回1死二、三塁、サヨナラ打を放ち、ナインと喜びを爆発させる甲斐(中央)(撮影・北條 貴史)
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 侍ジャパンは東京五輪決勝トーナメント準々決勝で米国を延長戦の末、7―6で下した。同点で突入したタイブレークの延長10回無死一、二塁から、栗原陵矢外野手(25)が初球犠打に成功。1死二、三塁となった初球を、甲斐拓也捕手(28)が右越え打しサヨナラ勝利を決めた。悲願の金メダルまであと2勝。4日は宿敵・韓国との準決勝に臨む。

 わずか2球で激戦に決着をつけた。土壇場の9回に柳田の二ゴロで1点差を追いつき、タイブレークの延長10回。代打・栗原が1球で送りバントを決め1死二、三塁。9回からマスクをかぶっていた甲斐が、初球を叩いた。小雨が舞う中、大飛球は右翼フェンスを直撃。サヨナラ勝ちを喜ぶ侍の歓喜の輪ができた。

 「クリ(栗原)が一発でバントしてね。本当に凄いし、ああいう一つ一つのプレーが勝ちにつながった。最後まで諦めずに戦った結果だと思います」

 ヒーローの甲斐は、全員でつかんだ逆転勝利と強調した。今大会初の延長タイブレーク。無死一、二塁からのスタートで強攻策に出た米国は、先頭のフレージャーが空振り三振に倒れるなど、無得点に終わった。侍はヤクルトで4番を打つ村上に代打・栗原を選択。手堅く犠打を選択し、栗原も初球で決めて流れをつくった。米国の名将マイク・ソーシア監督は勝負手に。中堅のロペスを内野に加える「内野5人」でさらに前進シフト。最後の一手をあざ笑うかのように、甲斐の大飛球はフェンスで弾んだ。

 開幕戦だった7月28日のドミニカ共和国戦に続き、今大会2度目の逆転サヨナラ勝ち。その試合で甲斐は、1点を追う9回1死一、三塁から会心の同点セーフティースクイズを決めていた。この日もスクイズが考えられる場面だったが、甲斐は稲葉監督に「打っていいですか?」と確認していた。「打っていいよ、と伝えた。選手たちがよくやってくれた」と指揮官。敵陣のシフトにも目をやり、選手自らが最も可能性の高い選択肢を選んでの勝利を、何より喜んだ。

 08年北京五輪は1次リーグ最終戦の米国戦でタイブレークの末に敗れ、結果的にメダルを逃す4位に終わった。五輪ではそれ以来のタイブレークで、同じ米国相手。プロ選手が加わった五輪では4戦目で米国に初めて勝った。

 次戦は4日の準決勝で宿敵・韓国戦。前回大会のディフェンディングチャンピオンだ。金メダルへあと2勝。稲葉監督は「どの試合もそうだが、我々の、日本の野球をしっかりやっていきます」と足元を見つめるようだった。その姿勢にこそ日本の強さが表れていた。(後藤 茂樹)

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