二松学舎大付3年ぶり4度目聖地 エース秋山、涙の137球 1失点完投&2回にV打

[ 2021年8月3日 05:30 ]

全国高校野球選手権東東京大会決勝   二松学舎大付5-1関東第一 ( 2021年8月2日    東京D )

<関東第一・二松学舎大付>完投で甲子園出場を決めた二松学舎大付・秋山(右)は鎌田と抱き合う(撮影・篠原 岳夫)
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 第103回全国高校野球選手権(9日から17日間、甲子園)の地方大会は2日、2大会で決勝が行われ、全49代表が出そろった。東東京は二松学舎大付のエース・秋山正雲投手(3年)が関東第一打線を相手に1失点完投勝利。チームを3年ぶり4度目の優勝に導いた。3日に組み合わせ抽選が行われる。

 マウンドでは強気を貫いた。しかし、試合後に二松学舎大付の応援団がいる左翼席へあいさつに行くと、秋山はこらえ切れず涙した。

 「仲間のためと思ってやってきた。厳しいことやつらいことを乗り越えた分、うれしさが増した。(仲間を見て)こみ上げてきた」

 誰よりも仲間思いの左腕。春の都大会王者・関東第一打線にも臆することはない。「真っすぐには自信がある」と内角を攻め続けた。137球を投げて奪ったフライアウトは14個で、3安打1失点完投。打っても2回に決勝の中前適時打を放つなど3安打1打点だ。投打で3年ぶりの甲子園へけん引し、関東第一・米沢貴光監督も「秋山君一人にやられてしまった」と脱帽した。

 秋山には忘れられない試合がある。1年秋の都大会1回戦、明大中野八王子戦の敗戦だ。「仲間のエラーを助けられなかった」と力不足を痛感。市原勝人監督からは「大江は、ここぞというところで抑えるぞ」とOBの左腕・大江竜聖(現巨人)の話をされ、「自分がやらなきゃいけないという気持ちが強くなった」と決意した。

 ブルペンでは「ぶつけてもいいくらいの気持ちで」と右打者への内角直球を磨き、連投対策として150球近くを投げ込んだ。この日は最速144キロを計測した左腕は、9回でも「疲れはなかった」と143キロを計測。憧れの先輩の本拠地・東京ドームのマウンドで成長を見せた。

 「去年負けた時に先輩から“監督さんを甲子園に連れて行ってやれ”と言われていた。決められてうれしい」。仲間、甲子園を目指せなかった先輩の思いも背負い、聖地で腕を振る。(小野寺 大)

 ◇秋山 正雲(あきやま・せいうん)2003年(平15)4月29日生まれ、千葉県出身の18歳。小1で野球を始め、東深井中では荒川リトルシニアでプレー。二松学舎大付では1年夏からベンチ入り。50メートル走6秒3。遠投90メートル。1メートル70、75キロ。左投げ左打ち。

 ▼ソフトバンク・宮田善久アマスカウトチーフ補佐(秋山について)気持ちの強さが素晴らしい。チェンジアップが格段に成長した。力の出し入れもできるようになった。

 ▽二松学舎大付(東東京)OBに鈴木誠(広島)ら。ダンス部も強豪。

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