古田敦也氏 あのイチロー氏との日本シリーズで徹底的に封じ込めたもの 「ホームランを打たれてもいい」

[ 2021年6月15日 06:30 ]

1995年の日本シリーズ第1戦の、3回裏2死無走者で三振に倒れたイチロー(鈴木一朗)氏。捕手は古田敦也氏
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 野村ID野球の申し子として数々の好成績を残し、ヤクルトで選手兼任監督も務めた古田敦也氏(55)が、14日深夜放送の関西テレビ「こやぶるSPORTS超」(月曜深夜0・25)に出演。1995年に注目を集めたイチロー氏との日本シリーズを振り返った。

 番組では「一番駆け引きで気を使った打者」として、古田氏が挙げたのが「日本シリーズのイチローくんかもしれないですね。有名なところで言いますとね」と言及。95年の日本シリーズは、「がんばろうKOBE」を合言葉に21歳ながら首位打者、打点王を獲得するなど振り子打法で一世を風靡したイチロー氏がオリックスの中心選手だった。結局、シリーズでイチロー氏を19打数5安打の打率・263に抑えたことで、ヤクルトの日本一に近づいた。

 古田氏はその内幕として「これで打たれたら多分負けるな、というのをまず想定して、それを避けようじゃないかと。導き出した答えが、イチローに内野安打を打たせない、です」。

 「イチローくんは当時、振り子打法というもので、普通のショートゴロがセーフになるというのがニュースになったんです。泳いで当てただけなのに、足が速いからセーフになる。これをやられたら、チームは盛り上がるんですよ。逆に言うと、イチローくんがカキーンと良い当たりを打つよりも、何となく盛り上がる。イチローペースになって、スタンドも盛り上がる。それだけを避けようと」

 そこで考えたのは、高めの球を有効活用すること。「高めを投げて、ポップフライを打ってもらうか、ホームランを打たれてもいいから、ゴロを打たせない。それぐらいでやっていました」と、本塁打でもOKというスタンスで臨んだという。古田氏は「内野安打は結局、なかったんじゃないですかね。結局、最終戦の5試合目に高めの球をホームランを打たれたんですけど、さすがにバレたな、となって。長く戦っていたら負けていたと思いますね」と解説。水面下で繰り広げられた天才打者との駆け引きを明かしていた。

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