野村謙二郎氏 相手を楽にさせた広島・小園の送りバント 3番任せたのなら打たせてほしかった

[ 2021年6月15日 05:30 ]

交流戦   広島2-3西武 ( 2021年6月14日    マツダ )

スポーツニッポン評論家の野村謙二郎氏
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 【野村謙二郎 視点】1点を追う8回無死一塁。小園に送りバントをさせたことは、相手にとって嫌な作戦になったのかどうか。

 もちろん、采配はベンチがいろんな事情を踏まえて考えることで、まずは同点を…と考えたのかもしれない。ただ、西武側に立てば、十亀が先頭打者に四球を出し、一塁走者を気にしながら投げないといけない状況。2球で1死をもらって楽になったと思う。一方の広島は後にいくほど打者にかかる重圧が大きくなる。

 仮に1死二塁から誠也が走者を還しても同点まで。しかも9回には平良が控えている。逆転まで持っていけば、平良は出てこない。一気に風穴をあける攻撃を見たかった。

 小園を3番に置いたのは、状態の良さを買ったからだろう。あの場面でチームの苦境を打開する打撃ができれば自信を深めるだろうし、打てなければ悔しさを味わえばいい。どちらも、いい経験になる。せっかく3番を任せただけに、もったいなく感じた。

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2021年6月15日のニュース