西武・山川 「九州ジャパン」親友の大瀬良から一発 空砲も対戦喜び、さらなる高みへ切磋琢磨

[ 2021年6月15日 22:21 ]

交流戦   西武3―5広島 ( 2021年6月15日    マツダスタジアム )

<広・西3>7回無死、山川は左越えにソロ本塁打を放つ(撮影・奥 調)
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 親友からの宣言通りの一発も空砲に終わった。西武の山川穂高内野手(29)が、1点を追う7回に大瀬良から左翼席へ10号同点弾を放ち「完璧な当たりでした!最高の投手から打てて良かったです!」と喜びのコメント。打たれた右腕はマウンドで、なかなか立ち上がることができなかった。

 「ガンガンホームランを狙っていきます」

 交流戦前に山川は親友との対決を心待ちにしていた。コロナ禍で試合が延期となり、一度は対戦が流れたが、導かれるように顔を合わせ、通算6打席目でスタンドに放り込んだ。

 富士大4年時に日米大学野球の日本代表候補合宿に呼ばれ、交友を深めた。東京六大学や東都大学リーグのメンバーに負けじと、九州出身の梅野、岩貞(いずれも阪神)、嶺井(DeNA)とともにグループLINE「九州ジャパン」を結成。「先に1億円いった奴がメシをおごる」と約束し、活躍を競い合ってきた。18年に大瀬良は最多勝と最高勝率の2冠を獲得。山川もMVPと本塁打王に輝いた。ともにチームをリーグ優勝に導き、オフの契約更改で揃って年俸が1億円を超えた。

 あれから2年半。開幕直後、ともに故障離脱する間も「お互い頑張ろう」とエールを贈りあった。約束の「九州ジャパン」の会合はまだ開かれていないが、これからもよきライバルとして切磋琢磨していく。

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