ロッテ・小川龍成 打撃改造で目指す1軍「イメージ少しずつ湧いている」

[ 2021年6月15日 05:30 ]

オープン戦では12試合に出場し、12球団トップの5盗塁を記録したロッテの小川
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 ロッテのドラフト3位・小川龍成内野手(23)が、2軍で打撃改造に取り組んでいる。3年連続でゴールデングラブ賞を受賞している西武・源田壮亮内野手(28)をほうふつさせる遊撃守備は高く評価されていたが、開幕前の故障で開幕2軍。1軍昇格への課題は打撃で、福浦和也2軍ヘッド兼打撃コーチ(45)の助言を受けながら連日、バットを振り込んでいる。

 まだ、打撃フォームはしっくりときていない。それでも、力強いスイングができるようにと、小川は迷うことなく新たなチャレンジに取り組んでいる。理由は単純だ。1軍に上がりたい、レギュラーを獲りたい、ZOZOマリンでプレーをしたいからだ。

 「試合には出られているので、その部分は順調に来ているのかなと思います。でも、技術的なことで課題も出てきている。今はその課題と向き合って練習しているところです」

 国学院大時代は大学生No・1遊撃手と呼ばれたほど守備力は高かった。オープン戦では12試合に出場し、打率・238ながら12球団トップの5盗塁をマーク。ところが、3月19日の巨人戦で二盗を狙った際のスライディングで右膝付近を痛めた。開幕2軍が決まると「あれがなければ…」と悔しい思いもあったが、すぐに気持ちを切り替えた。

 開幕から約3カ月が経過し、学生時代に見えなかったものも、見えてきた。「今、福浦さんと話をしながら、しっかりと下半身を使った打撃をテーマに練習しています」。イースタン・リーグでは14日現在、33試合に出場し、打率・131。課題は明確だ。

 50メートル5秒9の俊足が弊害となった部分もあるかもしれない。小川は「これまでは体が前に流れて、手だけで打つということが多かった」と振り返る。現在は軸足に体重を残し、下半身の力を使って打つことを目指す。

 「打撃練習の中ではいい感じで打てているときもある。イメージは少しずつ湧いている」。俊足好守に打力も付いてくれば、1軍でもレギュラー争いできる逸材だ。(横市 勇)

 ◇小川 龍成(おがわ・りゅうせい)1998年(平10)4月5日生まれ、群馬県出身の23歳。前橋育英では3年夏に4番・遊撃で甲子園出場も初戦敗退。国学院大では2年春にリーグ3位の打率.400をマークし、3年時には日米大学野球に出場。20年ドラフト3位でロッテに入団。1メートル71、72キロ。右投げ左打ち。

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