阪神 佐藤輝&サンズ神話でV一直線や~! 新5、6番コンビは負けなし6連勝中

[ 2021年6月15日 05:30 ]

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 交流戦6連勝フィニッシュで、「5番・佐藤輝」も継続だ。8日の日本ハム戦から5番起用された佐藤輝明内野手(22)が機能している阪神は、新オーダーで不敗のままリーグ戦再開を迎える。18日からの巨人戦(甲子園)に向け、矢野燿大監督(52)は5番継続を示唆。打順別打率・292と最も高い数字を残しており、巨人戦初アーチへの期待は大。「セ界制覇弾」で巨人を圧倒し、セ界独走に弾みをつける。

 佐藤輝の5番起用がハマっている。何よりも、新たな打順でチームは負けがない。勢いをつけている。矢野監督も、その流れを感じ取っている。「打順はそのときで変わる可能性があるんで分からないけど、現状はそれでいいのかなと思っている」とリーグ戦再開後も5番起用を継続する方針を明かした。

 5番としての打率は日本ハム、楽天との6試合で・292。42試合出場した6番の・270、11試合務めた4番の・286を上回る数字をマークした。しかも放った7安打が、見事にチームの得点につながっている。12日の楽天戦で田中将から放った16号を含む5安打で、得点(10日は代走・江越の得点)を記録。得点に絡まなかった2本でも、チームはいずれもその回に得点を挙げていた。佐藤輝の打席から攻撃が効果的につながっている。

 さらに佐藤輝に当たりが出ないときでも、梅野や近本がキーマンとなって下位から得点するパターンもできてきた。これが6連勝の背景にある。切れ目のない並びを崩す必要性は感じられない。それだけ、新打線で攻撃の厚みは増している。

 後ろの6番を打つサンズは師匠的存在だ。バットの出し方、狙い球など開幕から積極的にアドバイスを求めてきた。最近では通訳を介さずにコミュニケーションを取っており、「ジェリーに感謝している」「テルは凄い」と互いにリスペクトする発言も増えた。これも好循環の要因だ。

 チーム躍進の原動力となっている背番号8は、リーグ戦再開へ向け決意を新たにした。「また一からのスタートなので自分自身もう一回バッティングを見つめ直して、またいいスタートを切れるようにやっていきたい」。相手は宿敵・巨人。同一リーグで本塁打を記録していないのは巨人だけで、このカードも9試合で打率・286と苦にしておらず、一発の期待が高まる。新5番の「セ界制覇弾」が独走を加速させる。(鈴木 光)

 ≪17日発売『Number』表紙に≫佐藤輝が、あの清原、松井と肩を並べた。6月17日発売のスポーツ総合雑誌『Number』の阪神特集号「猛虎新風伝」で表紙&巻頭インタビューに抜てきされる。同誌の宇賀康之編集長は「Numberの表紙を新人野手が飾るのは、昭和の清原和博、平成の松井秀喜、両選手以来となります!令和の“怪物ルーキー”佐藤輝明選手のより一層の活躍を願っています」とコメントを寄せた。交流戦で新人最多記録更新6本塁打、同最多タイ12打点など規格外の活躍を続ける黄金ルーキーが何を語るのか…必読だ。

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