08年V逸から学ぶ虎の逃げ切り大作戦 1点差をドローに持ち込む「あと一押し」さえあれば盤石

[ 2021年6月15日 08:00 ]

2008年10月10日、横浜に敗れて優勝を逃し、無念の表情を浮かべる阪神・岡田彰布監督(左)ら阪神ナイン(撮影・北條貴史)
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 【データで見るVへの道】阪神は交流戦前の首位のままリーグ戦再開を迎える。交流戦終了時点の首位は05年、08年に続く13年ぶり3度目。過去同時点のセ首位チームが優勝は05年阪神はじめ15チーム中10チーム。16年からは4年連続で優勝しており、期待は高まる。

 一方でV逸の5チーム側にも08年阪神のケースがある。同年は交流戦終了時点で貯金21。2位中日とのゲーム差は6・5だった。7月22日にマジック46が初点灯も、北京五輪で矢野、新井、藤川の不在、さらに新井が腰の骨折で離脱を境に状況は一変。猛追する巨人に8月以降2勝8敗。カード最終戦の10月4日、首位を奪われV逸した。7月8日時点の両チーム間最大13差からの失速はセ最大の屈辱。交流戦以降、阪神が39勝37敗2分けで貯金2の間に、巨人は50勝24敗2分けの貯金26だった。

 今季も首位を独走。交流戦を2位で終え、貯金20と2位巨人、ヤクルトに7差。好調ぶりを示すデータには「08年以来」が多い。加えて7月下旬には東京五輪が控える。今回は期間中シーズン中断となるが、13年前の再現は避けたい。

 次に今後のペースを見てみる。143試合制の過去5年間(15~19年)のセ優勝チーム平均は82・4勝。仮に82勝が優勝ラインなら、残り83試合で43勝。08年並みの貯金3ペースで済む。ただ今季9イニング打ち切り制で増加傾向の引き分けには注意だ。順位は勝率で決まるため、勝利数で拮抗した場合、引き分けの多いチームが有利となる。現在阪神はリーグ最少の2度。対して巨人は最多の10度。このままの数字で両者が競り合った場合、82勝の阪神の勝率・582を巨人は78勝(勝率・586)で上回れる。

 もちろん勝利するに越したことはない。ただここまで4度あった1点差負けを引き分けに持ち込める「あと一押し」が備われば、優勝への道は盤石となる。(記録担当・桐山 章)

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