2ランなのに単打扱い ドジャースの開幕戦で珍事 ベリンジャーが走者追い越しで幻の1号

[ 2021年4月2日 15:48 ]

本塁打を放ったのに「アウト」を宣告されたドジャースのベリンジャー(AP)
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 昨季のワールドシリーズで32年ぶり7回目の優勝を飾ったドジャースは敵地デンバー(コロラド州)でロッキーズとの開幕戦に臨んだが、5―8で敗れて黒星スタート。過去8回の開幕戦先発で防御率1・05と抜群の好成績を残していたエースの左腕クレイトン・カーショー(33)が5回2/3で10安打を許して6点を失い(自責点は5)、ロッキーズ打線に3回、5回、6回、7回にそれぞれ2点を奪われて敗れた。

 珍しい“幻の一発”が記録されたのは3回。1死からドジャースは3番のジャスティン・ターナー(36)が右前打で出塁。続く4番のコーディー・ベリンジャー(25)はロッキーズ先発のヘルマン・マルケス(26)から左中間にライナー性の大飛球を放った。これをロッキーズの左翼ライメル・タピア(27)がいったんグラブの中にボールを収めたが、完全には捕球できず、ボールは左中間のフェンスを越えていった。

 ところがキャッチされたと勘違いしたターナーが二塁ベースを回った直後にUターン。あわてて一塁に戻る途中でベリンジャーがターナーを追い抜いてしまった。

 塁審はベリンジャーにアウトを宣告。ターナーの生還は認められて“タイムリーヒット”にはなったが、このハプニングが結果的に試合の流れを左右する結果となった。

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(48)は「誰も責められない。今年はもうこんなことは起こらないよ」とコメント。ロッキーズのバド・ブラック監督(63)は「ホームランなのに走者を追い越しすなんてめったにないこと。でもきょうは起こってしまったね」と語っていた。

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