巨人・野上 605日ぶり1軍マウンドで気迫の投球 6回7K2失点も1055日ぶり先発勝利はお預け

[ 2021年4月2日 19:38 ]

セ・リーグ   巨人ーヤクルト ( 2021年4月2日    東京D )

<巨・ヤ>605日ぶりの1軍マウンドに上がった野上(撮影・森沢 裕)
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 巨人・野上亮磨投手(33)が2日のヤクルト戦(東京ドーム)に先発、19年8月6日の中日戦以来となる605日ぶりの1軍マウンドで6回2失点だった。

 19年秋に左アキレス腱断裂の大ケガから復帰した野上は、脚部違和感で3月30日に出場選手登録を抹消された菅野の代役として登板。先頭の山崎に対して注目の第1球は142キロ直球。外角高めに外れてボールだったが、2球目以降スライダー、カーブ、スライダーと変化球を続けて山崎を一直に仕留めた。続く中村は左飛で簡単に2死を奪った。山田哲は三塁・岡本和の失策で出塁を許したが、村上には内角を強気に攻め、最後は真ん中高めの145キロ直球で空振り三振に斬った。

 2回はキレのあるスライダーで2三振を奪い3者凡退。最初のピンチは3回。先頭の松本友に二塁打を打たれて無死二塁も、小川を捕飛、山崎を外角直球で空振り三振、中村を二ゴロでピンチを脱した。続く4回は山田哲を三ゴロ、村上をチェンジアップで空振り三振、塩見を遊ゴロとクリーンアップを寄せ付けなかった。

 5回は安打と四球で2死一、二塁のピンチも後続を断ち、粘りの投球で得点を許さなかった。しかし、0-0の6回1死一塁の場面で迎えた村上にカウント1ストライク1ボールからの3球目の甘く入ったスライダーを右翼席に運ばれ、先制点を許してしまった。野上はマウンドに膝をつき、悔しそうな表情を見せた。それでも後続を気迫の投球で追加点を許さなかった。野上は6回95球を投げ、7奪三振2失点で降板した。

 野上の粘投に応えたい打線は、ヤクルト先発・小川の前に6回までわずか3安打で得点を奪えず。野上は18年5月13日の中日戦以来、1055日ぶりの先発勝利投手とはならなかった。

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