函館大有斗 OB指導者を迎えて新たなスタート「昔のように強くなってほしい」

[ 2021年4月2日 05:30 ]

函館大有斗の古溝監督(中央)は沢田コーチ(左)、高田コーチと握手する
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 春夏合わせて13度甲子園に出場した函館大有斗が1日、OB指導者を迎えて新たなスタートを切った。プロ野球ダイエー(現ソフトバンク)の選手だった沢田剛コーチ(45)とOB会会長を務める高田純コーチ(46)が加入。阪急(現オリックス)などで活躍して就任3年目を迎える古溝克之監督(57)を支える。

 古豪復活へOBが結束する。沢田コーチはOB会からの要請を受けて就任。当初会社経営と両立できるか悩んだが「昔のように強くなってほしい」と母校のために引き受けた。

 93年ドラフト5位でダイエーに入団し、内野手として4年間プレー。1軍出場なく97年限りで引退した後、15年間、小中学生の指導に関わってきた。「プロでは基本と反復練習の大切さを学んだ。守りの強化は必須だし、小技を絡めた昔の有斗の野球ができたら」と思い描く。

 古溝監督は「いろいろな引き出しを持っていると思う」とプロ野球経験者とのタッグを歓迎する。元プロの複数指導者体制は道内では初めて。中村温人主将(3年)は「(沢田コーチは)甲子園に行ってないのにプロに行った実力は凄い。指導が楽しみ。プラスしかない」と目を輝かせた。

 さらに、OB会長自ら現場に出ることになった。沢田コーチの1学年上で主将を務めた高田コーチは、1年夏には遊撃手として甲子園に出場した。会社員のため、週末中心に活動予定。少年野球の指導歴を生かして「まずは子供たちと信頼関係を築きたい」と語る。
 沢田コーチと高田コーチの現役時代に1学年30人以上いた部員は現在、3年生14人、2年生8人。だが、昨秋全道大会8強入りしたこともあり、今春は22人が入部を予定している。「道南に良い選手はたくさんいる。古豪復活を実現したい」と口をそろえた2人。97年夏を最後に遠ざかっている甲子園への道を切り開く。

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2021年4月2日のニュース