レンジャーズ・有原 チームに環境に適応「170イニング投げたい」 日本から治療器持参

[ 2021年4月2日 05:31 ]

「ARIHA―LIFE」第1回

キャンプ休日にパワースポットとして有名なセドナを訪れた有原(本人提供)
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 今季からレンジャーズに入団し、3日(日本時間4日)にデビューする有原航平投手(28)がメジャー1年目の戦いを語る新企画「ARIHA―LIFE」がスタート。第1回は1カ月以上に及んだ初の春季キャンプを振り返ります。グラウンド内の出来事から初めての異国での生活まで、新鮮に感じたものをプライベート写真とともに、シーズン中計3回お届けします。

 こんにちは、テキサス・レンジャーズの有原航平です。初登板が4月3日(日本時間4日)のロイヤルズ戦に決まり、メジャー1年目がいよいよスタートします。第1回のコラムではアリゾナ州サプライズで過ごした初めての春季キャンプを振り返ります。

 キャンプから選手、コーチに限らずみんながずっと気に掛けてくれています。良い登板をした後はもちろん、良くなかった登板の後も「昨日はどうだった?体は大丈夫?」と声を掛けてくれます。そういう温かさは凄く感じています。

 練習ではデータの収集が凄い。ブルペンでは「トラックマン」を使って一球一球、回転数の違いなどを指摘してくれます。めっちゃ良かったと思った球でも、データ的にそんなに良くなかったりする。どれが本当にいいのかというのは本当に分かりやすい。

 ブレンダン・サガラ投手コーチから握り方を教わり、今は人さし指を立てるナックルカーブを練習しています。投げられれば投球の幅が広がります。メジャー球は少し滑るので、今のところは日本で投げていたカーブより、ナックルカーブの方が投げられるような気がしています。

 休日が少ないのもメジャーのキャンプの特徴です。2月17日にキャンプインし、休日は3月5日と15日の2日間だけでした。慣れないのもあって、5日は何もせずにずっと自宅にいましたが、15日は妻とパワースポットで有名なセドナに行きました。

 日本ハム時代のアリゾナキャンプ中に2度行ったことがありましたが、調べたら自宅から車で1時間半くらいと意外と近かったです。日本にはなかなかない雰囲気と景色で、開放感もあって凄く気持ち良かったですね。

 3月23日のエンゼルスとのオープン戦では試合前に翔平(大谷)と2年ぶりくらいに会うことができました。ボールの話もしましたし「いろいろ最近どうなの?」と。翔平は昨年、ケガをしていたので「大丈夫?」という話も含め、いろいろと話しましたね。かなり久々に一平さん(水原一平通訳=13~17年まで日本ハム通訳)にも会えたので良かったです。

 ここまで無事にケガなく過ごせた要因の一つに、自宅でのセルフケアがあると思います。大学時代(早大)から使っているアイシング機器「ゲームレディ」、電気治療器「ハイチャージNEO」と「エレサス(R)」を米国に持参していて、毎日使い分けて全身の治療をしています。

 あとは湯船には毎日漬かるようにしていますね。やっぱりお湯に漬かってゆっくりしたいので、キャンプ地の家も湯船のある家を条件に探したほどです。浴槽はゆっくりできるくらいの大きさで、米国で買った入浴剤を入れてリラックス。妻のサポートのおかげで、食事面も困っていません。妻が作った料理で好きなものは鶏の煮込みです。凄くおいしいですね。

 最後に今季の目標です。一年間しっかり安定して先発ローテーションを守り、170イニングを投げたいです。日本でも投げたことがないので、達成したいです。頑張ります!(レンジャーズ投手)

 ◆有原 航平(ありはら・こうへい)1992年(平4)8月11日生まれ、広島県出身の28歳。広陵では3年時にエースとして春夏連続甲子園出場。早大では1年春から六大学リーグに登板し、3年秋に最優秀防御率を獲得するなど通算19勝12敗。14年ドラフト1位で4球団競合の末、日本ハム入り。15年新人王。19年に15勝で最多勝を獲得。1メートル89、95キロ。右投げ右打ち。

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