DeNA、11点でも勝てない…4時間20分ドロー 三浦監督「監督の責任」12球団唯一未勝利

[ 2021年4月2日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA11ー11ヤクルト ( 2021年4月1日    横浜 )

<D・ヤ>グランドに向かって一礼して引き上げる三浦監督(撮影・森沢裕)
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 DeNAは1日のヤクルト戦で、4回までに11得点も、最大5点差を守り切れず無念の引き分けとなった。中盤の継投に失敗し投手陣は13安打で11失点し、開幕6戦目も勝てずに4敗2分け。三浦大輔新監督(47)は、またも監督初白星を逃し、ついに12球団で唯一、未勝利となった。

 目は日増しに充血し、その視線は何かを求めるように宙をさまよっていた。1イニングで7得点しても、ともに今季最多の15安打、11得点。最大5点差つけても勝てなかった。三浦監督は責任を背負い込みこう言った。

 「あそこまでリードして追いつかれたのは痛かった。勝てないのは監督の責任。全て監督です。そういうふうに考えています。責任を感じています」

 11―11。今季セ・リーグ最長の4時間20分の死闘も、初勝利には届かなかった。今季2度目の引き分け。本拠地の9747人のファンが「今日こそは」と試合中盤まで抱いた思いは、届かなかった。

 4回までに打線が奮起。11得点を奪い5点差をつけた。だが、投手陣がまた乱れた。4点リードの7回。指揮官は開幕から「8回の男」に指名していた石田をマウンドに送った。ここまでの3試合は全て8回に登板し、2回1/3を5失点で防御率19・29。3戦全てで失点した左腕投入を「(山崎)康晃が調子いいので、前倒しというより単純に順番を入れ替えた」と説明したが裏目に出た。

 その石田が1回持たず2安打3失点。5番手・平田も失点して追いつかれた。3月30日のヤクルト戦も、4―1の8回に継投が裏目となって4失点で逆転を許した。石田の今後の起用について指揮官は「ちょっと考えないといけない」と絞り出すのがやっとだった。

 指揮官は「打線も状態はいいし、選手は元気に取り組んでいる」とナインをかばった。だが、12球団最多タイの31得点の一方で、チーム防御率は同ワーストの6・40だ。課題は明白。最後は「明日勝とうという前向きな気持ちでやります」と何とか切り替えて、球場を後にした。(大木 穂高)

 ≪6戦未勝利12年ぶり≫DeNAは11―11で引き分け。開幕から0勝4敗2分けとなった。チームで開幕から6試合勝利なしは09年に6連敗して以来12年ぶり。また、チームの新人監督の開幕最多連敗は93年近藤昭仁の5連敗。今日の広島戦に敗れると三浦監督は球団ワースト記録に並んでしまう。

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