DeNA・梶谷 巨人“大本命” FA申請「より成長できるように」

[ 2020年11月28日 05:36 ]

オンラインで取材に応じる梶谷
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 DeNA・梶谷隆幸外野手(32)が27日、横浜市内の球団事務所で今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使する申請書類を提出した。他球団との交渉は12月6日に解禁される。リーグ3連覇に向けて外野手が補強ポイントの巨人が獲得に動くとみられ、優勝への思いが強い梶谷と合致。交渉解禁となり次第、事態が一気に進展する可能性もありそうだ。

 球団に申請手続きの書類を提出後、梶谷はオンラインで取材に応じた。決断に至った経緯を明かし、14年間在籍したチームへの愛着も口にした。

 「他球団の評価も聞きたいなということで、宣言をしました。とても悩んだが、より成長できるように。悔いのない決断をしたい」

 今季は主に1番として109試合に出場。規定打席に到達したシーズンではキャリアハイの打率・323(リーグ2位)と19本塁打、53打点をマークした。走攻守でレベルの高いプレーを見せ、長打力も兼ね備えるリードオフマン。球界関係者によると個人記録だけでなく、リーグ優勝へ並々ならぬ思いも持ち合わせているという。そこで浮上してくるのが、リーグ2連覇を遂げた巨人だ。

 リーグ3連覇と12年以来の日本一を目指す巨人は、今オフの補強ポイントとして左の強打者を挙げている。1軍に定着している外野手は、野手最年長38歳の亀井と31歳の丸だけで戦力強化は必須。1番・吉川尚と2番・松原の「ナオマツ」コンビは成長途上。選手層が厚くなれば、競争激化により、さらなる底上げも期待できる。

 DeNAは宣言残留を認め、既に残留交渉を行っている。三原一晃球団代表は「優勝を目指す中で必要な戦力。いい知らせを心から待ちたい」と残留を熱望。既に条件を提示し、上積みはしない予定で「チームの方針としてマネーゲームはしないというのを原則としています」と語った。

 巨人は交渉解禁後に備え、本格調査を進める。梶谷は「宣言しても残留を球団が認めてくださっている。残るか出るかの二択になると思う」と熟考する構えを示した。俊足巧打の強打者に他球団も注目しているとみられるが、巨人のチーム事情とフィットする梶谷を獲得できれば、梶谷自身が切望する優勝へも大きく前進する。争奪戦は巨人を本命に進むことになりそうだ。

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