阪神・藤浪、回転数大幅アップ 山本昌氏と二人三脚で着実復肩

[ 2019年11月12日 05:30 ]

キャッチボールをする藤浪(奥は山本昌臨時コーチ)(撮影・坂田 高浩) 
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 復活ロードを歩む阪神・藤浪が、ボールの「回転数」で進化を見せつけた。秋季キャンプで初めてトラックマンによる計測を行うと、シーズン中の平均1800回転から最高で2128回転へ急上昇していることが判明。キレキレの投球を披露した。

 「トラックマンについて今さら話すことはないですが、いい感じで投げられているので。いいものをつかんで継続していきたい」

 3日連続のブルペン入り。39球で変化球は2球のみと、直球中心で球の質を確認した。臨時コーチを務める山本昌氏が「エグい球だな」と太鼓判を押した直球は平均でも今季を上回る1900回転後半をマーク。途中で抜け球や引っかけることもなく、威力ある投球で好感触だった。

 今キャンプでは課題の制球面を安定させるために、同コーチとともに“二人三脚”でフォームの見直しに着手してきた。キャッチボールから手首を立てて上から投げ下ろすイメージを徹底。捕手までの「縦のライン」を意識したフォームを継続した上で、第2段階として回転数を上げるための助言を受けてきた。投球を見守った矢野監督も「いいボールが増えてきていると思う。今までより、しっかりリリースのところでボールを離せられる。ちょっと変わってきているのは、俺も感じている」とうなずいた。

 14日から始まる最終クールに予定されている紅白戦の登板も意欲的だ。「これからコーチと相談して決めたい。投げたいと思っている」。いまだ実戦形式の練習には参加していないが、現状を知るためには打者相手への投球が何よりのバロメーターとなる。実りの秋。藤浪は着実に復肩への階段を上っている。 (長谷川 凡記)

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2019年11月12日のニュース