【牛島和彦 視点】岸―甲斐野―山崎 リリーフ陣が抜群の安定感

[ 2019年11月12日 08:30 ]

第2回WBSCプレミア12スーパーラウンド第1戦   日本3―2オーストラリア ( 2019年11月11日    ZOZOマリン )

<日本・オーストラリア>3番手の岸(撮影・北條 貴史)
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 1点を争う試合の中で、侍ジャパンのリリーフ陣の存在感はかなり大きい。先発・山口から田口を挟み、岸―甲斐野―山崎。後ろの3人はボールの質が良く、力のある直球に加えて落ちる球も持っている。接戦でも抜群の安定感だった。

 こういう国際大会では、直球で勝負できる投手が後ろにいることがキーになる。相手からすると、直球でカウントも取られるし、勝負にもくるから変化球に的を絞るわけにいかない。予測不能で攻略の糸口がつかめない。この日もオーストラリア打線を相手に、6回以降は1安打だけ。全く危なげなかった。

 本来は先発の岸はリリーフで2イニングでもいけるし、もちろん先発もできる。この日は特に直球の切れが抜群。接戦で打者の内角に直球というのは怖いが、捕手の会沢は打者の胸元に積極的に投げさせていた。甲斐野も新人とは思えない投球で、どんどん追い込んで勝負していた。山崎しかりで、チームに「点さえ取れば勝てる」という雰囲気をつくっており、今後の戦いへ期待を膨らませてくれた。

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