鳥谷級スター現れるまで…阪神、背番「1」準永久欠番に 16年間「球団の顔」に敬意

[ 2019年10月15日 05:30 ]

 阪神が、退団が決まっている鳥谷敬内野手(38)が付けてきた背番号1を当面は空き番号とする方針であることが14日、分かった。プロ野球歴代2位の1939試合連続出場、球団史上最多安打記録などの輝かしい実績とチームへの多大な貢献に敬意を表し、ふさわしい選手が現れるまでは“準永久欠番”扱いとする方向だ。

 近年、聖地・甲子園球場のショートストップには、常に「内野の華」が咲いていた。いつもそこには「1」がいた。その軽快かつ華麗なプレーに、どれだけのファンが酔いしれたことだろうか。16年間の長きにわたって、阪神の背番号1と言えば、「球団の顔」と言えば、鳥谷だった。

 その鳥谷が13日の終戦をもって、タテジマのユニホームに別れを告げた。来季からは「1」を背負う選手がいなくなる。それなら違う選手が背負えばいい……とはいかない。では誰が背負えるというのか。今はあまりにも鳥谷のイメージが強い。受け継ぐ選手には相応の「実力」と「格」が必要となり、背番号が人を選んでしまう。そこで、球団幹部が方針を示した。

 「背番号1にふさわしい選手が出てくるまでは、空き番号になると思います」

 プロ野球史上2位の1939試合連続出場を筆頭に、同4位の667試合連続フルイニング出場、同15人目の1000四球到達、球団史上最多2085安打など、その実績を数え上げれば、キリがない。それらの数字を、心身の負担が大きい遊撃手というポジションで打ち立てた。まさに阪神では球団史上最高の遊撃手と言える。その鳥谷が背負い続けた「1」は、やすやすと次の選手に引き継げるものではない。だから球団は暫定的に空き番号とする方針を固め、“準永久欠番”とも言える扱いで、後継者の出現を待つ構えだ。

 阪神では過去、藤村富美男の「10」、村山実の「11」、吉田義男の「23」が永久欠番とされている。いずれも生え抜きスターたちの番号だ。加えて金本知憲前監督が現役、監督時代を通じて背負った「6」も現在は“準永久欠番”の扱いで空き番号とされている。長らく「球団の顔」を担った鳥谷の「1」も当面、「6」と同等の扱いとなる見込みだ。

 たとえ来季から他球団でプレーすることになっても、「阪神・鳥谷」の実績に対する敬意と、背番号1の重みに変わりはない。新たなスターが現れるその日まで、「1」は、しばしの眠りにつく。

 ▽阪神の背番号「1」 球団初年度の1936年からの番号で、伊賀上の2度(良平→潤伍に改名)を含む延べ20人が使用。ポジションの内訳は投手5、内野手10、外野手3、監督とコーチが各1。最長は鳥谷の16年間。ちなみに初代の伊賀上は名前の「いろは順」で決まり、コーチで復帰した際にも使用した。

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