中畑氏「ONE TEAM」に感激 ラグビーが教えてくれたスポーツの力

[ 2019年10月15日 09:00 ]

阿部(右)と談笑する中畑氏(撮影・森沢裕)
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 【キヨシスタイル】凄いなあ、日本のラグビー。世界ランクが上だった国を相手に真っ向勝負、力対力のぶつかり合いを制して1次リーグを勝ち抜いた。A組1位で準々決勝進出だよ。

 スローガンは「ONE TEAM」。気持ちを一つにして勝つことに集中。最高の準備をして、その成果を自国開催のW杯で発揮する。目標に向かって立ち上がり、絶対に諦めない。スポーツの力。台風19号で被災された方々に強いメッセージを送ってくれているような気がする。

 比べちゃ失礼だけどさ。私は東日本大震災に見舞われた2011年の12月にDeNAの監督になった時、最後まで諦めない野球を掲げた。弱いチームだったけど、最後まで頑張る姿を被災地の皆さんに見てもらいたかったんだ。

 勝つための準備。自然災害に対する準備と共通している。相手の攻めを想定して防御し、攻撃に転じる。起こり得る自然の猛威を想定して自分の身を守る。万全な準備をしていれば、被害を最小限に食い止められる。今回のW杯が教えてくれたように思う。

 「ノーサイド」という精神もラグビーの魅力だね。あんなに激しく体をぶつけ合っても戦い終えたら敵味方じゃない。国境がなくなり、絆で結ばれる。あるべきスポーツの原点だよ。

 13日、岩手県の釜石鵜住居復興スタジアムでのナミビア戦が中止になったカナダチームは台風被害が出た地区を訪問。住宅地の道路にたまった泥をスコップですくってくれたんだってね。国民の一人として感謝したい。

 世界的な気候変動で地球上のどこでも自然災害が起こり得る今、ボランティア精神で助け合う。宗教や政治を巡っていがみ合っている国もあるけど、世界を一つにするスポーツの国際大会。この流れを来年の東京五輪・パラリンピックにもつなげてもらいたいね。

 いや、その前に。20日に控える南アフリカとの準々決勝。すでに凄い足跡を残してくれたけど、また期待しちゃうよね。

 そして19日に開幕するプロ野球日本シリーズ。みんなを夢中にさせる戦いにしてもらいたい。(本紙評論家・中畑 清)

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