マー君2勝目消えた 6回1失点も救援陣打たれる

[ 2019年4月10日 02:30 ]

ア・リーグ   ヤンキース3―4アストロズ ( 2019年4月8日    ヒューストン )

<アストロズ・ヤンキース>6回を投げ終え、ベンチで仲間に迎えられる田中
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 ヤンキース・田中将大投手(30)は8日(日本時間9日)のアストロズ戦に先発し、6回を3安打1失点だった。78球だった。勝利投手の権利を手に降板したが、救援が打たれ試合には敗れた。

 相手先発はメジャー通算205勝バーランダー。6回3失点、111球の右腕に対し、投げ勝ったと言って良い内容だった。ア軍はレギュラーシーズン5試合で0勝2敗、防御率8・87だった天敵。2点勝ち越し迎えた6回にピンチが訪れた。

 先頭チリーノスに二塁打され、次打者は四球で一、二塁に。前の打席で本塁打された2番アルテューベを迎えた。「そこをヒューストン相手に、無失点に抑えたのは大きかった」。ギアを上げ、4番ブラントリーまで3人斬りで無失点。この回、わずかに外れはしたが、直球は今季最速95マイル(約153キロ)を計測した。

 試合の流れには恵まれずここまで1勝0敗ながら、開幕から3登板とも自責点1で、防御率1・47。今季3先発以上の投手では、両リーグ最高の数字を残す。「それは周りが言うこと。僕は必要なことを準備して、ゲームに入って。その繰り返し」。スロースターターの印象は強いが、開幕6連勝した1年目14年を上回る滑り出しと言ってもいい。

 「このタフな相手を抑えるのは簡単ではない。いい当たりされた打球が正面突いてラッキーな部分もあった」。勝利には導けず、冷静に振り返る。だが、最も大事な「10月の野球」で再戦が濃厚な難敵。今季初顔合わせで与えたインパクトは、後々に生きてくる。(後藤 茂樹)

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2019年4月10日のニュース