阪神ドラ1大阪ガス近本 目指せ社会人の星 複数バット使い分け案

[ 2018年12月14日 05:30 ]

2018年度社会人野球表彰授賞式 ( 2018年12月13日 )

2018年度ミス日本グランプリ・市橋礼衣さんから祝福され、はにかむ近本(撮影・大塚 徹)  
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 2018年度社会人野球表彰(主催・日本野球連盟、共催・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社、協賛・シチズン時計)の授賞式が13日に都内ホテルで開かれ、ベストナインに選出された阪神ドラフト1位・近本光司外野手(24=大阪ガス)は“社会人の星”となることを誓った。プロでは数種類のバットを季節ごとに使い分け、長いシーズンを戦い抜くプランも明かした。

 近本は晴れの舞台で誓いを新たにした。社会人野球からプロ野球の世界へ進む者としての使命感だった。

 「ベストナインを獲れて光栄に思う。来年から夢を売る仕事に就きますが、地元の淡路島でも少年野球のクラブがなくなったり、統合されたりして、人口が減ってきている。社会人はアマチュアの最高峰ですけど知名度が高くないので、プロ野球選手になっても社会人野球を盛り上げていけるように僕と勝野で頑張っていきます」

 今秋ドラフトで世間の大きな注目を集めたのは大阪桐蔭・根尾、藤原、金足農・吉田らの高校生組。“外れ外れ”でも社会人からの1位指名は一人だけだった。「意識しますね。今年は社会人からのドラフト指名が少なかったので」。名前を挙げた中日3位・勝野とはオープン戦で一度だけ対戦して右前打。同じセ・リーグで対戦する可能性が高い敵でも、「社会人出身」を共通項に刺激し合う仲間として位置づけた。

 「そのために新人王と盗塁王は獲りたい」。掲げた目標に向かって相棒にも工夫を凝らしていく考えを明かした。「季節ごとで体調も変わってくるので、重く感じないバットを使っていきたい。まだ実際にそれをしたことがないのでメーカーさんと一緒に研究してグリップの太さを変えたりしていく必要があるかと思う」。いまはヤナセ製の895グラムのバットを使用。メーカーの協力を得て、数種類のバットを用意する計画だ。(長谷川 凡記)

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