阪神・能見 救援専念直訴していた 先発未練なし!負け数減&防御率下げる

[ 2018年12月14日 05:30 ]

減俸に渋い表情の能見(撮影・大森 寛明)
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 阪神・能見は1000万円減の年俸1億1000万円で契約を更改し、救援に専念する来季15年目へ向けて(1)負け数減(2)防御率良化を2大テーマに掲げた。

 「先発投手の勝ちとか、いろいろなものを背負う。リードしていたら、追いつかれてはいけないし、僅差で負けてる時も味方打線の逆転につなげられるように」

 優勢時の試合終盤を任される可能性が高く、任務は1イニングを無失点で抑えること、またはピンチに登板して最初の打者を抑えること。クオリティースタート(6イニング以上、自責点3以内)を目安にしていた従来から一転、短期集中に切り替わる。通算96勝を挙げた先発に未練はもうない。

 「長いイニングを投げようと力をセーブすれば打たれたり、うまくいかなかった。矢野監督には自分から希望を伝えさせてもらいました」

 今季3度目の先発だった5月11日の広島戦で4回9失点に沈み、翌12日に2度目の出場選手登録抹消になった時に金本監督からリリーフ転向を打診された。6月5日の再登録後は42試合で4勝1敗1セーブ、防御率0・86と抜群の安定感を誇った。

 「新しい発見もありましたし、野球人生でいい経験もしている。投球の幅も広がった」

 来年5月で40歳。節目が近づいても笑い飛ばした。「福原さん(現投手コーチ)や安藤さん(現育成コーチ)を見てきましたけど、あの2人よりは僕の方が体は動けますよ。だから年齢は気になっていません」。かつてのエースが新境地で再び輝こうとしている。

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2018年12月14日のニュース